外反母趾の治療方法とは?リハビリテーションで改善する?
「外反母趾」とは、
足の親指が付け根の部分から小指側に変形する病態です。
症状としては、親指の付け根が靴に当たって生じる疼痛などがあります。
様々な治療法がありますが、
最終的には、【手術療法】が必要な場合もあります。
「外反母趾」とは、医学的には、
“第一趾が第一中足趾節関節で基節骨が外反・内旋し、第一中足骨が第一足根中足関節で内反し、中足骨頭が内側に突出している変形”
と定義されます。
遺伝的な要素や靴の不適合などが要因となり、
内側縦アーチや横アーチの低下が引き金となって発症することが多いです。
詳しい原因はこちら
→外反母趾とは?その原因は?
外反母趾に対する治療法は、様々な手段がありますが、
大きく分けると
・リハビリテーション
・手術療法
などがあります。
今回は、これらの外反母趾に対する治療法を解説します。
外反母趾の治療方法とは?
外反母趾に対する治療法は、
・リハビリテーション
・手術療法
などが挙げられます。
この中でも、リハビリテーションでは、
・運動療法
・サポーター、足底挿板などの装具療法
などが含まれます。
これらの治療でも効果が得られない場合に、
手術療法に発展するのです。
外反母趾のリハビリテーションとは?
運動療法
外反母趾に対する運動療法として挙げられるのは、
母趾を外側へ引く力を強化したり、
内側縦アーチをきちんと再建する必要があります。
つまり、親指を外側に開く筋である母趾外転筋の筋力強化や、
内側縦アーチを形成する、後脛骨筋や前脛骨筋、長母趾屈筋及び長趾屈筋などの筋力強化が挙げられます。
自宅で簡単に行える方法としては、タオルギャザーが有効です。
ただし、これらの運動においては、
外反母趾角が30度未満の人には有効であるが、それ以上の重度の人もはあまり効果はないという報告もあります。
サポーター、足底挿板などの装具療法
外反母趾に対する装具療法としては、
・サポーター
・足底挿板
・テーピング
などが挙げられます。
サポーターは、様々な素材がありますが、弾性のある靴下のようなもので、
目的は親指が過剰に内側へ変形しないように防ぎます。
同様にテーピングなどでも変形を矯正する効果があります。
これらによって外反母趾が完治する訳ではないですが、
正しい指の向きで歩行を行うことで、正しい筋肉が再び活動することで強化され、
徐々に変形が矯正されることを目的としています。
足底挿板では、運動療法と同様に、内側アーチの形成を目的として、
アーチサポートなどを靴に挿入します。
運動療法と同様に、その効果はすべての外反母趾に適応になるわけではありません。
外反母趾診療ガイドライン2014によれば、
「装具療法は、軽度から中等度の外反母趾に対して除痛効果を期待できるが、装具使用中止後その効果は低下する」
とも言われており、これらを考慮して実施する必要があります。
外反母趾の手術療法とは?
前述したようなリハビリテーションで効果を奏さない場合、
手術療法に発展する場合があります。
すべての患者に適応できる方法があるわけではなく、
個々の症例に合わせて、骨切りなどを実施します。
入院期間は病院によりそれぞれですが、
数日で退院できるケースもあります。
ただし、手術をしても根本的な原因が解決されなければ再発の可能性もあるため、
リハビリテーションなどと併用して治療を行っていく必要があります。
まとめ
今回は、外反母趾に対する治療法を解説しました。
「特に痛みもないし、困ってないから…」
と放置していると徐々に進行していくのが外反母趾です。
早めに予防をするなどの対策を取ることが悪化させないための最善の方法です。
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