外反母趾とは?その原因は?
外反母趾は、
近年増加傾向にある「足」の疾患です。
このような増加の背景には、
履物や、車社会などの生活様式の変化が関係していると言われています。
「外反母趾」とは、
“足の親指が小指側にくの字に変形している状態”
です。
もう少し医学的に言うと、
“第一趾が第一中足趾節関節で基節骨が外反・内旋し、第一中足骨が第一足根中足関節で内反し、中足骨頭が内側に突出している変形”
です。
男女比では、約10:1で「女性」に多いのが特徴です。
重度となると、激しい疼痛や歩行障害が生じ、
場合によっては「手術療法」などの治療が必要な場合があります。
今回は、外反母趾の病態や原因などを解説します。
Contents
外反母趾の病態は?
外反母趾は、
“第一趾が第一中足趾節関節で基節骨が外反・内旋し、第一中足骨が第一足根中足関節で内反し、中足骨頭が内側に突出している変形”
です。
突出した第一中足骨骨頭の内側が靴などに生じて、
発赤や腫脹、さらには疼痛を生じることがあります。
また、歩行時の蹴り出しの際には、母趾が重要な機能を担っており、
十分な役割を発揮できないことから歩行障害までもが生じることがあります。
このような病態と同時に
“扁平足”が生じている場合が多く、
特に「内側縦アーチ」の低下を認めます。
どちらも原因、または結果として生じることがありますが、
重度の場合には両者が併存している場合が殆どです。
外反母趾の原因は?
外反母趾の原因として考えられているのは、
・常染色体優性遺伝
・扁平足
・炎症性疾患(RAなど)
・麻痺(脳卒中や脳性麻痺)
などがあります。
常染色体優先遺伝のように、
先天的に生じる場合もあります。
また女性は、関節弛緩性を有している場合もあることから、
ハイヒールなどの履物の傾斜によって、第一中足骨が内反し、
さらにはそのような状態の持続によって母趾外転筋の短縮や母指内転筋の伸長が生じ外反母趾へと至るのです。
「内側縦アーチ」の低下そのものが、
外反母趾を引き起こす場合もあります。
生活様式の変化によって、“歩く”ことから車中心の生活へとなりました。
このような変化による足趾機能の低下は、
内側縦アーチを構成する筋の筋力低下をきたし、
結果として、
「内側縦アーチの低下」→ 外反母趾
へとつながるのです。
関節リウマチなどの炎症性疾患の情報はこちら
→関節リウマチってどんな疾患?その原因や症状、治療方法は?
→関節リウマチの原因や、その病態とは?
まとめ
今回は、外反母趾の病態や原因などを解説しました。
先天性に生じることもあれば、ある程度予防ができる疾患とも言えそうです。
外反母趾が生じるメカニズムを正しく理解しましょう!
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