変形性股関節症に貧乏ゆすりって効果があるの?
変形性股関節症は、
関節軟骨の変性を主体とした、慢性で進行性の骨・関節系の疾患です。
基本的には、関節軟骨は自然回復せずに症状は進行すると言われていました。
しかしながら最近では、
なんと「貧乏揺すり」が関節軟骨の再生を促すと言われています。
変形性股関節症とは、
“関節軟骨の変性を主体として、関節の変形や疼痛を主症状とする慢性で進行性の疾患”
です。
変形性股関節症に関する詳しい記事はこちらを参照ください!
→変形性股関節症って治るの?原因や症状、治療方法とは?
関節軟骨は、力学的な負荷や骨の脆弱性なども伴うことで徐々に磨耗していき、自然に回復することはないとされていました。
しかしながら、最近では、「貧乏揺すり」によって関節軟骨が再生すると言われています。
テレビなどでも特集が組まれる機会が多くなりました。
もちろん「貧乏揺すり」で関節軟骨が再生すれば言うことはありません。
手術を行う必要もないし、痛みも軽減するのですから…
変形性股関節症に対する手術療法の記事はこちら
→変形性股関節症の手術療法とは?どんな種類や方法がある?
様々な病院などでも治療として取り入れられているようですが、
実際にはどのような効果が認められるのでしょうか!?
そもそも本当に効果があるのでしょうか!?
貧乏揺すりは効果があるのでしょうか?
貧乏揺すり自体はもはや説明不要!
椅子に腰掛けた姿勢で、小刻みに踵を上下させる運動ですね。
別名「ジグリング」とも呼ばれています。
普段は嫌がられるこの貧乏揺すりですがその効果とは?
変形性股関節症に有効な理由は?
変形性股関節症は、関節軟骨の磨耗によって、関節の裂隙は狭小化(消失)し、十分な栄養も共通されない状態です。
また、関節自体の疼痛から周囲の筋は、固くなり、ますます血液の循環を不良にしているという悪循環が生じています。
一方で貧乏揺すりの特徴は、小刻みな運動です。
適度な振動が股関節に加わることになります。
このような小刻みで適度な振動は、
・股関節周囲の筋肉の緩みを生じさせ、股関節の間隙が拡大する
・滑液による軟骨への栄養供給が増える
などの効果をもたらすようなのです。
更には
“関節表面を傷つけた動物の膝関節を繰り返し動かす(すり合わせる)と、傷ついた軟骨は修復される”
という事実もあるようです。
このような理由から変形性股関節症に対して、「貧乏揺すり」は効果があると言われています。
変形性股関節症なら誰でも適応か?
貧乏揺すりは変形性股関節症であれば誰にでも適応なわけではないようです。
病状の進行が重度で、関節軟骨の磨耗が重度な場合には、改善は得られにくいようです。
つまり、ある程度病期の進行が軽度の人が適応となるようです。
また、できるだけ長く「貧乏揺すり」を続ける必要があるそうです。
よって、継続的に行える根気や時間がある人が適応になりそうですね!
貧乏揺すりはどのようにどれくらいやるの?
実際の方法に関しては、病院での指導方針など様々なやり方があるようです。
基本的には、
・足底がしっかり接地する高さの椅子に腰掛ける
・膝関節は垂直に曲げ、脚があまり前に出ないようにする
・つま先をつけたまま、小刻みに踵を上下させる
といったように本当に普通の貧乏揺すりです。
その中でもより筋肉を緩めるために、軽く開脚運動をしたりするのも良いそうです。
また、回数に関しても出来るだけ多く、癖になる程行うと指導している病院もあるようですね。
変形性股関節症に対するリハビリテーションの記事はこちらを参照ください!
→変形性股関節症や人工股関節全置換術後のリハビリテーションとは?
→変形性股関節症におけるリハビリテーションの評価項目は?
まとめ
今回は、変形性股関節症に対する貧乏揺すりの効果についてまとめてみました。
様々な病院で取り上げられ、実際に多くの改善が得られているようです。
しかしながら、注意しなければならない点は、科学的に証明されているわけではない点です!
そのため、自己判断で行う場合でも、効果があるかないかはやってみなければ分かりません。
痛みを増強する結果になっては困ります。
必ず、整形外科医などの専門医の指導のもと、実施していくことを強く勧めます。
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