ランニングやジョギングに好発「足底腱膜炎」の原因とは?
ランニングやジョギングなどに限らず、
スポーツにおいては怪我や故障がつきものです。
接触などによる外傷は難しいにしても、
過用などを原因とした障害は、正しい知識によって予防することも可能です。
「足底腱膜炎」とは、
足底に存在する“足底腱膜の炎症”です。
足底腱膜は、足の裏でも、ちょうど土踏まずの位置に存在し、
いわゆるアーチを形成して接地時の衝撃を緩衝する役割を有しています。
足底腱膜の炎症は、
通常であれば休息などをとることで自然治癒に期待できます。
ただしその間は、運動はもとより日常動作においても、
“疼痛”を生じることもあり、無理をすることはさらなる症状の悪化を招きます。
足底腱膜炎の原因のほとんどが、
スポーツなどを中心とした過用、いわゆるオーバーユースです。
ただし、必ずしもそれだけではなく、もともと有している幾つかの身体的特徴も危険因子として挙げられるものがあります。
そこで今回は、ジョギングやマラソンなどに好発する「足底腱膜炎」の原因について解説します。
「足底腱膜炎」の基礎知識はこちら
→「足底腱膜炎」とは?原因や症状、治療法は?
「足底腱膜炎」の原因とは?
「足底腱膜炎」の原因には、
足底腱膜炎になりやすい身体的特徴を有していることと、
何らかの誘引が加わることで生じやすいと言えます。
危険因子となる身体的特徴は?
まず、足底腱膜炎の危険因子となる身体的特徴として、
【足関節の可動域低下】
【扁平足】
【ハイアーチ】
などが挙げられます。
身体の中でも唯一床面と接する足部は、
その衝撃が身体に波及しないように、衝撃吸収作用を有しています。
足底腱膜こそがその機能を有しますが、
足全体が柔軟であることによって足に加わる衝撃を分散できるのです。
足関節の関節の柔軟性が失われると、このような機能の低下を認めます。
また、扁平足やハイアーチは、通常の足部のアーチ構造に対して、
“低い”または”高い”状態となります。
このような状態は、いずれも足部の衝撃緩衝作用を低下させ、
結果として、足底腱膜に過度の負担をかける要因となるのです。
その他のランニング障害はこちら
→マラソンランナーに好発「鵞足炎」とは?原因や治療法は?ストレッチが有効?
足底腱膜炎を引き起こす誘引は?
足底腱膜炎は、上記のような身体的特徴に起因する危険因子に、
以下のような誘引が加わることで発症しやすいとされています。
それは、スポーツなどによる過用、いわゆるオーバーユースです。
特にランニングやジョギング、競技エアロビクスなどを行なっている人に好発するようです。
これらの競技に共通するのは、
繰り返し足底が地面に接することであり、
十分に衝撃が吸収できないと、じわじわとダメージが蓄積していくのです。
反対に全く運動習慣のない人が、突然上記のような運動を繰り返してしまうことでも生じやすいと言われています。
→マラソンってなぜ42.195kmなの?意味や由来とは?その雑学とは?
まとめ
今回は、ジョギングやマラソンなどに好発する「足底腱膜炎」の原因について解説しました。
競技に特有の繰り返される動作が誘引となります。
また、固い地面や下り坂などを中心に走る人などは特に注意が必要です。
「足底腱膜炎」の治療に関してはこちら
→「足底腱膜炎」とは?原因や症状、治療法は?
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