理学療法士・作業療法士の国家試験は難しい?過去の合格率はどれくらい?
理学療法士・作業療法士の資格は国家資格であるため、
必ず国家試験に合格しなければ資格を取得することは出来ません。
国家試験はどれくらい難しいのでしょうか!?
理学療法士・作業療法士は、
リハビリテーションを提供する専門職であり、c
看護師や放射線技師などと同様に医療従事者として扱われます。
いずれの資格を有する場合にも、
最終的には国家試験に合格することが必須条件であり、
養成校などを卒業した後に国家試験を受験することとなります。
資格の取得の流れはこちらを参照ください!
→理学療法士・作業療法士になるのは難しい?どうやったらなれるの?
さて、これから理学療法士・作業療法士を目指す人、
そして今年度に受験する人たちは、
初めて受けるであろう国家試験の難しさが気になるはずです。
そこで今回は、理学療法士・作業療法士の過去の国家試験の合格率などから、
国家試験は難しいのかなどについて解説します。
国家試験の合格率はどれくらい?
まずは、理学療法士・作業療法士共に過去10年の国家試験合格率を振り返ってみましょう。
理学療法士の国家試験合格率
まずは、理学療法士におけるここ10年の国家試験の、
受験者数・合格者数・合格率です。
年々受験者数・合格者数共に増加しているように思います。
合格率に関しては、10年の推移をみると、平成29年は例外として、徐々に下がっているようにも見てとれます。
平成23年と平成28年を除き、軒並み80%以上と合格率は高水準と言えるでしょう。
作業療法士の国家試験合格率
次は、作業療法士におけるここ10年の国家試験の、
受験者数・合格者数・合格率です。
受験者数・合格者数はほぼ横ばいに近い状態です。
合格率に関しては、10年の推移をみると、若干ですが上昇傾向にも見てとれます。
理学療法士よりもやや低いようにも見えますが、およそ80%前後とこちらも合格率は高水準と言えるでしょう。
結局、国家試験は難しいの?
過去の国家試験の結果は前述の通りです。
この結果を見て、国家試験を難しいと判断するか、易しいと判断するか、どちらでしょうか!?
参考までに医療関係の国家試験合格率を見てみると、平成29年の医師国家試験合格率は88.7%、看護師国家試験は88.5%でした。
医療関係は概ね80%前後またはそれ以上で推移してます。
では理学療法士・作業療法士の国家試験が簡単かというと、必ずしもそうではありません。
もちろん専門的な内容を問われるので、選択問題を勘で当てていけば受かるかというとそれは厳しいです。
過去問題を十分に吟味しながら対策をたて、必ず必要な知識を蓄えなければなりません。
なぜこのように合格率が高いかというと、それは養成校でのカリキュラムの一環に国家試験対策が十分に含まれているからでしょう。
教員も大学を売り込むためにも何としても合格率を高める必要があるためですね。
例年のように合格率100%を叩き出している学校も決して少なくありません。
もともと、理学療法士・作業療法士を目指す人は大学の偏差値もそこそこ高いので、
ベースの学力は持っている人が多いです。
それに加えてみっちりと養成校で対策をするので必然的に合格率も高くなるというわけです。
ちなみに平成29年の司法試験の合格率は、25%前後であり、これは突破率3%と言われる予備試験合格者も含んだ者です。
まとめ
今回は、理学療法士・作業療法士の過去の国家試験の合格率などから、国家試験は難しいのかなどについて解説しました。
結論から言うと、合格率は高いですが決して易しいわけではないと言うことです。
ただ、この程度の関門を突破できないような学力、または勉強の質や努力では臨床に出た際に苦労するのは目に見えています。
昨今、療法士の供給過多で、今後は安心であったこの業界にもリストラが始まるとも言われています。
合格率が高いからなろうなどと安易な考えは持たない方が良いと思います。
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