変形性膝関節症にサポーターは効果がある?選び方のコツは?

    
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変形性膝関節症に対する治療方法は、

・手術療法
・リハビリテーション
・日常生活動作指導
・サポーターや足底板療法

などが挙げられます。

市販でもお求めできるサポーターは効果があるのでしょうか?

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変形性膝関節症とは、

“膝関節の軟骨変性を主体とし、関節の変形や疼痛などを症状とする慢性で進行性の疾患”

なのです。

変形性膝関節症に関する詳しい記事はこちらを参照ください!
変形性膝関節症(膝OA)とは?治る疾患なの?リハビリテーションの内容は?

 

慢性で進行性ということは、

「自然治癒する疾患ではない!」

ということです。

根本的な治療としては、手術療法が挙げられますが、軽度だったり、年齢の影響などもあり適応とならない人んも数多く存在します。

変形性膝関節症の手術療法に関する詳しい記事はこちらを参照ください!
変形性膝関節症の手術療法「TKA」とは?他にも手術の種類があるの?

 

軽度であっても、

「痛みが強く、日常生活で支障が出る」
「歩くのが辛い」

そんな人は数多くいるでしょう。

そして、大事なことはこれ以上症状を悪化させないことです。

 

そんな時に、まず試みようとするのは、膝のサポーターなどを使用することではないでしょうか?

事実多くの方が、市販の膝サポーターを持っていらっしゃると思います。

そこで今回は、変形性膝関節症にサポーターは効果があるのか、そして、サポーターの選び方のコツなどについて解説します。

変形性膝関節症の注射による治療はこちらもどうぞ
変形性膝関節症にヒアルロン酸注射は効果がある?

膝のサポーターの効果は?

膝サポーターは果たして効果があるのでしょうか!?

これを検討するためには、まずは、変形性膝関節症の病態をしっかりと理解する必要があります。

変形性膝関節症に関する詳しい記事はこちら
変形性膝関節症(膝OA)とは?治る疾患なの?リハビリテーションの内容は?
変形性膝関節症でO脚となる原因は?O脚は治るの?

 

 

変形性膝関節症では、特に歩き始めや歩行時の疼痛が強いことが特徴です。

この痛みの一つの要因は、荷重時における内側関節裂隙の狭小化による、膝関節の骨同士の物理的な接触です。

 

同様に歩行時にはLateral Thrustと呼ばれる、立脚初期に生じる膝関節外側への急速な動揺によっても、より強い膝関節の骨同士の物理的な接触が生じるのです。

よって、この膝関節の動揺を抑制することで、疼痛の軽減につながるのです。

「lateral thrust(ラテラルスラスト)」とは?その病態やリハビリでの対策は?

 

 

そのための方法として有効なのは、

・筋力トレーニング
・サポーター

なのです。

変形性膝関節症の筋力トレーニング方法はこちら
変形性膝関節症に対する筋力トレーニングとは?自宅で出来る方法は?

 

 

つまり、サポーターを使用する際の最大のメリットは、立位や歩行時などの荷重時において、膝関節の過度の動揺を抑制することにあるのです。

このような原因によって症状が出ている人にとっては、サポーターは効果的であると言えるでしょう。

または、単純に保温効果を求めたい場合などにも、それに適したサポーターを使用すれば効果があると言えます。

 

 

 

膝のサポーターの選び方のコツは?

それでは、実際にどんなサポーターを選べば良いのでしょうか!?

これには、先ほどのような原因と効果を考えてみてください。

 

例えば、

「冬は膝が冷えるために痛くなる」
「どんな形でも温めることで痛みが減少する」

などといった場合には、

手軽に装着ができ、伸縮性や保温効果が高いものを選択すると良いでしょう!

 

 

一方で、

「歩くと膝がガクっとする」
「歩いている時に膝が外側へ倒れた時に痛みが強い」
「軽度な負荷であるがスポーツや山登りをしたい」

このような場合であれば、

強度が高く、固定性が十分である支柱付きの装具(サポーター)を選択すると良いでしょう!

 

 

変形性膝関節症に関する詳しい記事はこちら
変形性膝関節症でO脚となる原因は?O脚は治るの?
変形性膝関節症とは?その診断や分類方法は?

 

 

 

まとめ

今回は、変形性膝関節症にサポーターは効果があるのか、そして、サポーターの選び方のコツなどについて解説しました。

万人に効果のある優れたサポーターなど存在するわけがありません。

痛みの原因と、サポーターの効果をきちんと知った上で選ぶようにしましょう。

自分で分からない場合は、整形外科医や理学療法士などの専門家に相談すると良いでしょう。


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