関節リウマチとは?どのような症状がある?

    
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「関節リウマチ」は、

自己免疫疾患の一つです。

全身の滑膜に炎症をきたし、関節破壊が進み、

変形や関節可動域制限など、

日常生活にも高度な障害をきたすことで知られています。

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「関節リウマチ」は、

30歳〜50歳代の女性に好発する【自己免疫疾患】です。

自己免疫疾患とは、本来身を守るはずの免疫が何らかの異常によって

自己を攻撃してしまうのです。

 

 

発症の原因として、詳細は不明であるものの、

何らかの遺伝的要因が関与しているとも言われています。

以前は、「慢性関節リウマチ」と呼ばれていましたが、

急性に発症するものもあるため、現在では、「関節リウマチ」に改められました。

関節リウマチの原因や、その病態とは?
関節リウマチの診断基準とは?

 

 

関節リウマチの症状の特徴として、

「寛解」「増悪」を繰り返しながら、慢性の経過をたどることです。

しかしながら、現在では、治療薬の進化によって、

多くの症状を抑制することが出来るようになりました。

関節リウマチの薬物療法!生物学的製剤とは?

 

 

今回は、関節リウマチの症状に関して詳しく解説します。

関節リウマチってどんな疾患?その原因や症状、治療方法は?

関節リウマチの症状の特徴は?

関節リウマチ患者の症状の特徴の一つに、

「寛解」「増悪」があります。

おおよそ4割の患者において、このような経過を辿ります。

つまり、良い時には症状がなく、悪い時には全身的に症状が現れるのです。

 

 

 

関節リウマチで出現する症状は?

関節リウマチで生じる症状は、大きく分けて

「関節症状」「関節外症状」に大別できます。

 

 

「関節症状」

関節症状では、滑膜の炎症が生じることで、

【変形】【疼痛】【関節可動域制限】が生じます。

 

好発する部位としては、

手指(中手指節関節:PIP、近位指節関節:DIP)、足趾、手首などの末梢の遠位関節から発症し、触れた際の熱感腫れを自覚します。

片側に発症するのではなく、両側に対称性に発症することも特徴の一つです。

 

とりわけ朝にはより関節症状が強く生じ「朝のこわばり」とも称されます。

関節を動かすことに、こわばり、動かしにくいのです。

「寛解」と「増悪」を繰り返す疾患のため、良い時には良い、悪い時には悪い状態が続きます。

 

そんな中でも、日常生活の中では手などの関節を使わざるを得ません。

関節の破壊が進んでいる関節をこれまでと同じように長年酷使していると、

容易に【変形】【関節可動域制限】を呈し、日常生活での使用も困難となります。

 

さらに症状が進むと、膝や股関節、肘や肩関節などの大関節の破壊も進み、ついには歩行などの移動動作にまで困難をきたすようになるのです。

 

代表的な手指変形には、

・スワンネック変形
・ボタン穴変形
・尺側偏位

などがあります。

一方で足趾や足の変形には、

・外反母趾
・槌指

などがあります。

変形や疼痛に対する治療法には手術療法があります。
関節リウマチに対する手術療法とは?

 

 

「関節外症状」

関節外症状には、全身症状として

・易疲労性
・脱力
・体重減少
・食欲低下
・発熱

などが挙げられます。

また、肘や後頭部に出現する皮下結節は「リウマトイド結節」と呼ばれ、関節リウマチに特徴的な症状です。

さらには、合併症として、

心臓や肺、消化管や皮膚などに血管炎が発症することがあり、これらは特定疾患にも指定されている【悪性関節リウマチ】の可能性が高く、早期の診断が重要です。

 

関節リウマチの診断・検査方法はこちら
関節リウマチとは?その診断や検査方法がある?

 

 

 

まとめ

今回は、関節リウマチの症状に関して、詳しく解説しました。

関節症状の初発症状の多くは「手」から発症することが多いです。

加齢によって、徐々に指が変形してくることがあります。

病的なものかそうでないものかの鑑別が難しいですが、初期症状である腫脹や熱感を感じたら早期の受診を心がけましょう。


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