肉離れって何?その症状や治療方法は?
「肉離れ」は、
サッカーや陸上などのスポーツで生じる外傷です。
「肉離れ」って言葉を普通に使いますが、
実際にどのような病態なのかをご存じですか!?
「全力で走ったら、太ももの裏に激痛が…」
そうです、肉離れの症状です。
「肉離れ」は、
このように急激に激しい運動をした際や、
スポーツなどによって筋に強い収縮力が加わった際に受傷します。
「肉離れ」がどのような病態かというと、
“筋組織の断裂”です。
筋肉が伸ばされながら、収縮した際にその張力に耐え切れずに断裂する病態です。
病院では、
“筋断裂”や“筋損傷”と診断されることがあります。
通称「肉離れ」はどのような症状や治療法があるのでしょうか!?
肉離れの好発部位は?
肉離れには、幾つかの好発部位があります。
・ハムストリングス(太ももの裏)
・股関節内転筋群(太ももの内側)
・腓腹筋(ふくらはぎ)
が好発部位とされています。
サッカー選手などが損傷する部位もほとんどが上記のいずれかの部位が多いです。
肉離れの症状は?
肉離れには、重症度の分類があり、
重症度ごとに様々な症状を認めます。
【軽度】
軽度の肉離れでは、筋組織のダメージは軽く、歩行などには支障がありません。
ただし走った際などでは損傷部位に痛みを感じることがあります。
【中等度】
中等度の肉離れでは、筋組織が一部断裂している状態です。
多くの肉離れはこの程度であることが多いです。
患部の痛みはもちろんのこと、内出血で赤紫色になっていたり、
陥凹などを認めることもあり、自力で歩くことも困難な場合が多いです。
【重度】
重度の肉離れでは、筋組織が完全に断裂した状態です。
視診や触診でも容易に陥凹や内出血を確認できます。
激しい疼痛を伴い、当然ながら歩くことは出来ません。
肉離れの治療法は?
肉離れの治療法は基本的に【保存療法】です。
特に急性期は、「RICE(ライス)処置」を基本とします。
RICE処置とは、
R:Rest(安静)
I:Icing(冷却)
C:Compression(圧迫)
E:Elevation(挙上)
といった、スポーツ全般で生じる外傷の応急処置方法の基本となるものです。
急性期を過ぎた後は、
徐々に関節の自動運動を開始し、ストレッチングや軽い運動などを開始し、
徐々に運動強度を上げながら競技復帰を目指します。
様々な強度のスポーツがある中で、
肉離れを予防するには、
断裂しないための“柔軟性のある筋”である必要があります。
そのため、日頃からストレッチングなどを行うことが予防法の一つであると言えます。
まとめ
今回は、「肉離れ」の症状や治療法などを解説しました。
一般の人でも、
「あ〜肉離れかな..」
なんて言葉を使いますが、筋の断裂が生じていたんですね。
損傷後の急性期治療が経過の長短を分けることもあり、損傷後はきちんと医師やトレーナーなどの指示に従い、治療を施しましょう。
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