変形性足関節症とは?原因や症状、治療方針は?
変形性足関節症という疾患をご存知でしょうか!?
変形性足関節症は、足関節を構成する骨の変性や磨耗を主体とし、変形や荷重時の疼痛を主症状とする疾患です。
近年では、増加傾向にあると言われるその疾患について解説します。
変形性足関節症は、
“足関節の軟骨がすり減ることで関節の隙間が消失し、腫脹や荷重時の疼痛を主症状とする疾患”です。
我が国でも、変形性膝関節症や変形性股関節症は多くの患者が存在しますが、これらと比べると発症率は低いと言われています。
これには、足関節が構築学的にも強固な関節であり,隣接関節で応力が緩和されるという理由が考えられます。
それでも、近年増加傾向にあると言われているだけに、注目されている疾患です。
変形性関節症に関する記事はこちら
→変形性膝関節症(膝OA)とは?治る疾患なの?リハビリテーションの内容は?
→変形性股関節症って治るの?原因や症状、治療方法とは?
変形性足関節症には、
・加齢などによる一次性
・怪我や原疾患などによる二次性
の要因があります。
大部分は二次性であり、骨折や関節リウマチ、靭帯損傷などの外傷を有していることがあります。
変形や荷重時の疼痛を主症状として、日常生活活動も高度に制限される場合があります。
それでは、変形性膝関節症にはどのような治療方法があるのでしょうか!?
そこで今回は、変形性足関節症の原因や症状、そしてその治療方針などについて詳しく解説していきます。
変形性足関節症の原因は?
変形性足関節症の原因には、大きく分けて二つの要因があります。
・加齢などによる一次性
・怪我や原疾患などによる二次性
加齢による一次性は、年齢とともに靭帯の緩みなどが生じ、足が徐々に内側へ倒れていきます。
このような状態で長年歩行を続けると、徐々に足首にある骨の配列が崩れ、骨同士の間隙の狭小化が起こり、変形性足関節症へ発展するのです。
一方で、怪我や原疾患などによる二次性の要因では、関節リウマチや痛風、靭帯損傷、骨折など多岐の要因に渡ります。
過去にこのような疾患があり、少しでも足の骨の配列が崩れた状態を放置すると、長年経過した時に変形性足関節症に発展する可能性が高いのです。
変形性足関節症の症状は?
変形性足関節症の症状は、何と言っても
【荷重時痛】です。
階段昇降や走行などはもとより、歩き始めや立ち仕事などの後にも疼痛が生じます。
変形性足関節症では、狭小化した関節によって骨同士のあたりが生じるため、荷重時の疼痛が強いのです。
また、そのような状態では、足の変形も高度に進んでおり、
「扁平足」
「外反母趾」
などを合併している場合も少なくありません。
変形性足関節症の治療は?
変形性足関節症の治療方法は、大きく分けて二つの方法があります。
・保存療法
・手術療法
保存療法では、まず疼痛に対して除痛効果を図るための手段を講じます。
安静にするのはもちろんのこと、
・足底装具
・足関節サポーター
・投薬治療
などがあり、足関節に対する力学的な負荷を軽減しながら、除痛に努めます。
一方で手術療法は、重度の変形や疼痛が出現している場合に適応となります。
代表的な手術方法は、
・人工足関節全置換術
・足関節固定術
などが有名であります。
それぞれにメリットやデメリットがあり、重症度や年齢、活動性など様々な要因を考慮しながら手術方法を決定します。
変形性足関節症に対する手術療法の詳しい記事はこちら
→変形性足関節症の手術療法とは?どんな種類がある?
手術後は、必ずリハビリテーションを行い、足関節の可動域や筋力の改善を図り、歩行の再獲得を目指します。
まとめ
今回は、変形性足関節症の原因や症状、そしてその治療方針などについて詳しく解説しました。
膝関節や股関節と違って変形性足関節症を患っている人が少ないため、少しの違和感では我慢してしまう人も多いようです。
しかしながら、足関節は複雑な構造故に、変形もきたしやすい反面、治療も容易ではありません。
少しでも早く治療を受けられるように早めの受診を心がけましょう!
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