「腰椎椎間板ヘルニア」に対する手術療法とは?入院期間はどのくらい?

    
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「腰椎椎間板ヘルニア」は、

比較的若年者に好発する腰部の疾患です。

 

主要な症状である”疼痛”や”痺れ”によって、

日常生活はもとより、仕事や遊びなど様々な場面で制限が生じることが少なくありません。

 

そんな「腰椎椎間板ヘルニア」の代表的な治療方法は”手術療法”です。

 

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「腰椎椎間板ヘルニア」とは、

脊椎と脊椎の間に存在する“椎間板”が、

後方へ突出することによって脊髄を圧迫し、下肢を中心とした神経症状が出現します。

 

「腰椎椎間板ヘルニア」の詳しい原因や症状などはこちらを参照ください。
「腰椎椎間板ヘルニア」の原因や症状、治療法とは?痺れは治る?

 

 

「腰椎椎間板ヘルニア」に対する治療法は、

進行性の運動麻痺や重度の痺れや痛みがある者を除き“保存療法”が適応となります。

投薬での疼痛コントロールや、運動療法による腰椎の安定化などが、

その対象となります。

 

 

一方で、進行性の運動麻痺や、排尿・排便障害などが合併する場合には、

“手術療法”が適応となります。

再発のリスクもある手術療法ですが、その種類や入院期間について解説します。

「腰椎椎間板ヘルニア」に対する手術療法とは?

「腰椎椎間板ヘルニア」に対する手術療法は、

幾つかの方法があり、個々の症状に合わせて選択されます。

 

その方法とは、

・ラブ法
・MED法
・PLDD法
・PN法

など数多くの種類が存在します。

 

 

ラブ法

ラブ法は、腰椎椎間板ヘルニアにおいて最も代表的な手術です。

2〜3cm程度の皮膚切開を行い、手術用のルーペなどを用いて、

突出している椎間板を摘出します。

 

全身麻酔で行われるため、入院期間は10日前後はかかりますが、

手術までの期間が短ければ、症状の軽快に期待ができます。

健康保険の適応となります。

 

 

 

MED法

MED法とは、別名「内視鏡下椎間板切除術」と呼ばれます。

内視鏡での手術は、小切開であるため低侵襲であることが最大のメリットです。

実際に切開は1.5cm〜2cm程度で済み、腰部周囲の筋への侵襲も最小限です。

 

入院期間は1週間以内でよく、

ラブ法に加えて、術後の炎症や疼痛が少ないことがメリットです。

ただし、全国的にまだ普及しておらず、行える病院が限られるのが現状です。

健康保険の適応となります。

 

 

 

PLDD法

PLDD法は、別名「経皮的レーザー椎間板髄核減圧術」と呼ばれます。

背中から針を通してレーザーを照射することで、椎間板を狭少化させます。

 

局所麻酔で行われるため、

ラブ法、MED法よりもさらに低侵襲であり、日帰り手術が可能とされています。

 

ただし、健康保険の適応外となります。

 

 

 

PN法

PN法は、別名「経皮的髄核摘出術」と呼ばれます。

4mm程度の管を背中から挿入し、X線透視下において髄核を摘出します。

 

局所麻酔で行われるため、低侵襲であり、日帰り手術が可能です。

健康保険の適応となります。

 

 

 

まとめ

今回は、「腰椎椎間板ヘルニア」に対する手術療法の種類や、入院期間などについて解説しました。

様々な方法があり、患者の症状に合わせて選択されます。

また、その病院や医師の専門や得意な方法などもあるため、

よく調べ、必要によっては問い合わせてみることも重要でしょう。

リハビリテーションの方法はこちら
「腰椎椎間板ヘルニア」のリハビリテーションとは?


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