「腓骨骨折」に対するリハビリテーションとは?

    
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「腓骨骨折」は、

下腿の中でも”脛骨”と並行する“腓骨”の骨折です。

 

荷重に際しては重要な役割を担わないとも言われ、

“治療の必要がない”

とも言われていました。

 

しかし実際には治療を含め、

【リハビリテーション】までが非常に重要となります。

 

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“腓骨”は、

下腿の外側に存在し、主に荷重の受ける”脛骨”の補助的な役割を担います。

(例えば、外側へ荷重した際の支持など)

 

 

「腓骨骨折」は、

“内反捻挫”に伴い、靭帯の牽引力によって生じる腓骨遠位端骨折が大部分を占めますが、

スポーツなどで激しい衝突などでも受傷する外傷です。

足関節外側靭帯損傷(足関節捻挫)の原因や症状、治療法とは?
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治療方法は、

“保存療法”または、“手術療法”と重症度によって選択されます。

いずれにせよ、骨折からの機能回復を目指すためには、

【リハビリテーション】が重要となります。

 

 

そこで今回は、「腓骨骨折」に対するリハビリテーションについて解説します。

「腓骨骨折」に関する記事はこちらもご覧ください!
「腓骨骨折」の原因や症状は?治療がいらないって本当?

「腓骨骨折」のリハビリテーションとは?

「腓骨骨折」に対するリハビリテーションは、

“保存療法”または、”手術療法”のどちらの治療を選択するかによって、

多少のプロトコールの違いがあります。

 

 

“保存療法”のリハビリテーション

保存療法が選択される場合は、

骨の転位(ズレ)がない場合です。

 

この場合には、基本的にギプス固定によって骨癒合を待ちます。

よって、足首の運動は制限されるので動かすことは出来ません。

 

この間に生じ得る運動障害としては、

・不動による足関節の関節可動域制限
・足関節周囲筋の筋力低下
・全身的な活動量の低下

などです。

 

 

よって、ギプス固定期間中から、

足趾の自動運動を積極的に行い、

足首を通過する筋肉の滑走性の改善や、

筋力低下の予防を図ります。

 

また、荷重に関しては、制限があり、

ギプス固定期間中は、“免荷”が原則となります。

松葉杖を使用し、免荷歩行を積極的に行い、全身的な筋力や体力の低下予防を図りましょう。

 

 

骨折部の骨癒合は、おおよそ3〜4週程度で確認できるため、

ギプス除去後は、より積極的な足首の関節可動域訓練や筋力増強訓練、

部分荷重訓練などを開始し、徐々に直重量を増やして日常生活への復帰を目指します。

 

自己で行える筋力訓練方法はこちらを参照ください!
大腿四頭筋(クアド)セッティングの効果や方法は?

 

 

 

“手術療法”のリハビリテーション

骨折部の転位や靭帯の損傷を合併している場合には、

金属の棒やボルトなどを使用した”手術療法”が適応となります。

 

ギプス固定と同様に、

手術後もギプス固定が行われます。

 

早期から足首が動かせないので、

可能な限り足趾の運動を行いましょう。

 

手術療法の場合は、保存療法よりも”深部静脈血栓症”

いわゆる「エコノミー症候群」などのリスクも高い状態なのでより積極的な足趾の運動が必要です。

エコノミークラス症候群|原因や症状は|ふくらはぎに痛み

 

荷重に関してもおおよそ3〜4週程度でX線(レントゲン)などから

骨癒合の程度を確認し、部分荷重訓練を開始します。

 

大抵の場合、

1/3部分荷重→1/2部分荷重→全荷重

などといったように段階的に荷重量を増加し、日常生活への復帰を目指します。

 

 

 

まとめ

今回は、「腓骨骨折」に対するリハビリテーションについて解説しました。

リハビリテーションと同時に、

骨癒合を促進する“超音波治療”などにも注目が集まっており、

併用することで、より早期の日常生活への復帰が見込まれます。

超音波に関してはこちらを参照ください!
骨折の治癒「骨癒合」の促進方法は?


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