「肋骨骨折」の原因や症状、治療方法とは?完治期間はどれくらい?

    
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「肋骨を折っても特に治療はしませんでしたよ」

肋骨骨折経験者からよく聞かれる言葉です。

 

呼吸をするだけでも苦しい場合もあると言われる肋骨骨折ですが、

どのように治療を行うのでしょうか!?

 

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「肋骨骨折」とは、

肺を心臓を覆っている“肋骨”の骨折です。

日常的にも比較的損傷しやすい骨折とされており、

全骨折の中でもおよそ10%を占めると言われています。

 

 

肋骨骨折の受傷機転は、

直達外力介達外力に大別され、

その原因は強力な外力から、

軽微な内力まで、非常に多岐に渡るとされています。

 

 

肋骨骨折の主な症状は、

「骨折部の疼痛」が代表的であり、

咳払いや、笑った時、さらには深呼吸でも誘発されます。

 

 

よく、

「肋骨が折れたら手術はしないの?」

と聞かれることがあります。

果たして肋骨骨折治療はどのように行うのでしょうか?

また、完治期間はおおよそどの程度なのでしょうか?

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「肋骨骨折」の原因は?

肋骨骨折の受傷は、

直達外力介達外力によるものに大別されます。

 

 

直達外力では、

スポーツにおけるタックル交通事故などが多数を占めます。

肋骨の外側から衝撃が加わるため、

骨折部の先端が肺や胸膜に達する場合があり、

命の危険が生じることもあります。

 

 

介達外力では、

骨折部に間接的な外力が加わることで損傷し、

骨粗鬆症などを有する高齢者では、

くしゃみや咳などの急激な筋収縮などでも生じることがあります。

 

 

なお好発部位は、第4~8肋骨とされており、

それより上部の肋骨骨折では胸郭の出口付近の血管損傷を、

それより下部の肋骨骨折では肝臓、脾臓、腎臓などの腹腔内臓器損傷を、

それぞれ合併しやすくなっているのです。

 

 

 

「肋骨骨折」の症状は?

肋骨骨折の症状は、

受傷部の「疼痛」を認めます。

 

急性期においては、

腫脹熱感、また骨折部の圧迫における軋轢音などが生じることがあります。

 

深呼吸をしたり、笑ったり、咳をした際などに強く疼痛が生じます。

 

 

 

「肋骨骨折」の治療は?

肋骨骨折の治療方法は、

「保存療法」が基本です。

 

いわば、

受傷部の安静が重要であり、

バストバンドさらしなどを用いて、患部の保護を行います。

 

※バストバンド:肋骨を覆うサポーターであり、コルセットのように適度な圧力を加えて保護します。

 

 

 

「肋骨骨折」の完治期間は?

肋骨骨折には、

上記のようにバストバンドなどで固定を行えば、

基本的に入院の必要はありません。

 

肋骨自体の骨癒合期間は、

おおよそ3週間程度と言われており、

その間には、骨折部への負荷を避けながら過ごす事で問題なく完治するでしょう。

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そのため、基本的にはリハビリテーションなども必要のない疾患とされています。

 

 

 

まとめ

「肋骨骨折」の原因や症状、治療方法や完治期間などを解説しました。

スポーツ選手などではない限り、

痛みにさえ耐えれれば、

よっぽど日常生活を送ることは可能でしょう。

ただし、高齢の場合は、治癒の期間の遅延や、全身的な体力低下などを起こさないように注意が必要です。

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