「膝を曲げると音が…」これって病気?音のなる正体は?

    
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運動をする前などに、

膝関節の屈伸運動を行うと、

「ポキポキ…..」

 

このような音がなった経験は誰しもがあるのではないでしょうか?

では、一体この音の正体は何なのでしょうか?

 

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膝関節は、

大腿骨と脛骨、そして膝蓋骨からなる複合関節です。

 

 

運動をする前などには、

準備運動として

膝関節の屈伸!!

を行う人は多いのではないでしょうか?

 

 

そんな時、

若い人においても、

「ポキポキ…」

っと膝から音が聞こえてくることはないでしょうか?

 

 

また、高齢者においては、

「グキグキ…」

なんて音がなったり、

 

 

スポーツ中においては、

「ブチッ…」

なんていう恐ろしい音が聞こえたり…

 

 

そもそも痛みのないような異音がする場合、

一体、膝関節はどのような状態なのでしょうか?

 

場合によっては病気を疑い受診の必要性もあるのではないでしょうか?

今回は、そんな疑問に迫ります。

「ポキポキ」音の正体は?

膝関節に生じる異音で最も聞きなれた音である

「ポキポキ…」

 

高齢者ならずとも若年者においても頻繁に生じることがあるのではないでしょうか?

この場合には、“痛みを伴なわない”ことが殆どです。

 

実はこれ、“キャビテーション”と呼ばれる現象なのです。

 

膝関節は、大腿骨と脛骨を連結するために”関節包”という軟部組織が存在します。

その内部には、潤滑剤の働きをする関節液が含まれ、

さらにその中には、“二酸化炭素”“窒素”が存在します。

 

膝関節を曲げる際には、関節包へ圧力が加わり、

これらが気泡に変わります。

この気泡が動いたり、弾けたりする際に「ポキポキ」音が生じるのです。

 

そのため、関節の構造上の問題は少ない場合が多いのです。

 

 

 

「グキグキ」音の正体は?

体重をかけた状態で曲げた際に生じる

膝関節の「グキグキ」音…

 

このような場合は、

上述のキャビテーションとは違い、

“痛みを伴う”ことが多いのです。

 

膝関節は荷重関節であり、

上部の大腿骨と、下部の脛骨が連結していますが、

間には半月板が存在し、両者を隔てています。

 

しかしながら、加齢や膝関節に対する力学的負荷が蓄積することで、

大腿骨と脛骨間が狭小化し、

骨自体がぶつかりあうことで「グキグキ」音が生じるのです。

 

このような状態は、

大抵「変形性膝関節症」が進行していることが多く、

手術療法の適応となります。

 

「変形性膝関節症」とは?
変形性膝関節症(膝OA)とは?治る疾患なの?リハビリテーションの内容は?

変形性膝関節症の手術療法「TKA」とは?他にも手術の種類があるの?
変形性膝関節症でO脚となる原因は?O脚は治るの?

 

 

 

「ゴリゴリ」音の正体は?

あまり聞きなれない音かもしれない

「ゴリゴリ」音が生じる時も

“疼痛を伴う”場合が多いです。

 

この場合に疑われるのは、

「膝蓋軟骨軟化症」です。

 

膝を動かした際の膝蓋骨周囲の疼痛や、

膝蓋骨に対する圧痛が特徴的で、

若い女性(10代〜20代)に生じやすいとされています。

 

 

 

「ブチッ」音の正体は?

膝関節の中でも、

最も分かりやすい音が、

この「ブチッ」音です。

 

明らかに何かが切れたのが分かりますが、

この場合には、スポーツなどの激しい運動によって、

“靭帯が断裂している”場合が殆どです。

 

疼痛や炎症が生じるため、

なかなか放置することはないと思いますが、

直ちに病院などを受診する必要があります。

 

代表的な靭帯損傷に関する記事はこちら
前十字靭帯損傷とは?受傷機転や症状、その治療方法は?
前十字靭帯損傷に対する手術療法!STG法やBTB法とは?

 

 

 

まとめ

今回は、膝を曲げた時に生じる異音について、

その音ごとに考えられる原因や疾患の可能性について解説しました。

 

特別な問題がない場合が殆どですが、

“痛みを伴う”ようであれば何らかの疾患の可能性が疑われるため、

病院などへの受診をお勧めします。


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