「脛骨高原骨折(プラトー骨折)」の手術療法とは?
「脛骨高原骨折」は、
“別名:プラトー骨折”と呼ばれる、
脛骨の上面の荷重部の骨折です。
荷重部分であることからも歩行障害は必須で、
その治療法は【手術療法】が知られています。
「脛骨高原骨折」は、
脛骨(すね)の上面である平らな部分の骨折です。
この平らな部分が“高原=プラトー”のように見えることから、
プラトー骨折と呼ばれます。
若年者においては、交通事故や高所からの転落、
高齢者においては軽微な転倒などの外傷が受傷機転となります。
重症度にもよりますが、
転位型で、5mm以上の陥没がある場合には、
【手術療法】が適応となります。
そこで今回は、「脛骨高原骨折(プラトー骨折)」の手術療法について解説します。
なお、脛骨高原骨折に関する詳しい記事はこちらも参照ください!
→脛骨高原骨折(プラトー骨折)とは?原因や症状、治療法は?
脛骨高原骨折の手術療法とは?その種類は?
脛骨骨折高原骨折の場合、
【手術療法】が適応となるのは、
以下のような場合であると言われています。
・転位型である
・脛骨関節面が5mm以上の陥没している
加えて、年齢や生活スタイル、体力や既往歴などから総合的に判断して、
手術療法の適応となります。
代表的な手術療法の方法としては、
・Book-open法(関節切開法)
・関節鏡視下法
があります。
Book-open法(関節切開法)
Book-open法(関節切開法)では、
関節内の骨片を、軟骨下骨の海面骨と一塊に挙上整復し、
骨の欠損部に自家骨や人工骨を補充します。
さらに、固定を得るために、
スクリューやプレートで固定する方法です。
関節鏡視下法
関節鏡視下法では、
関節を大きく切開することなく、低侵襲で行える手術方法です。
一部の骨折型に適応となり、
外顆下方の骨皮質を開窓し、骨の陥没部に自家骨や人工骨を補填します。
さらに、固定のためにスクリューなどを用いる方法です。
関節鏡視下法は、”半月板損傷”などでも行われており、
低侵襲であることが最大のメリットです。
→半月板損傷に対する手術療法!種類や方法、関節鏡視下手術って何?
まとめ
今回は、「脛骨高原骨折(プラトー骨折)」の手術療法について解説しました。
骨折の程度が重度であり、
出血や腫脹が重度の場合には、即日手術することが難しく、
コンパートメント症候群などの合併症にも注意が必要です。
また、保存療法、手術療法いずれの場合においても、
リハビリテーションでは比較的長期の免荷期間を有するため、
その間に、全身的な機能低下を起こさないようにすることが、回復への近道となります。
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