骨粗鬆症の検査方法とは?その診断基準とは?

    
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「骨粗鬆症」は、

加齢を一つの原因として生じる疾患です。

 

骨粗鬆症そのものが命に関わることはないですが、

ちょっとしたきっかけによっては、

要介護状態を招くような状態に発展しやすい疾患なのです。

 

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「骨粗鬆症」とは、

“骨密度の低下”、または”骨質の劣化”によって

骨強度が低下し、骨折しやすくなる疾患(状態)を指します。

 

 

加齢が一つの原因となりますが、

特に閉経後の女性は、

ホルモンの関係から、骨粗鬆症を発症しやすいと言われています。

(女性が男性の4倍)

詳しい原因はこちら
高齢者に頻発「骨粗鬆症」の原因は?ホルモンが関係?

 

 

では、自分が骨粗鬆症なのかどうかを判断するためには、

どのような検査を受ければ良いのでしょうか!?

 

 

また、どのような診断基準のもとで、

骨粗鬆症と診断されるのでしょうか!?

 

骨粗鬆症が招きやすい疾患はこちら↓

【腰椎圧迫骨折】
腰椎圧迫骨折とは?原因や症状、治療方針は?
腰椎圧迫骨折の手術療法とは?その種類は?

【大腿骨頸部骨折】
大腿骨頸部骨折とは?原因や症状は?治療方針は?
大腿骨頸部骨折の手術後のリハビリテーションの内容は?期間はどのくらい?

骨粗鬆症の検査方法とは?

骨粗鬆症の検査には、

以下のような方法があります。

・骨密度の測定
・レントゲン検査
・血液・尿検査

 

 

骨密度の測定

骨密度は、骨粗鬆症を診断する上で必ず行う検査の一つです。

骨密度の検査にも幾つかの方法が存在します。

 

 

【DXA(デキサ)法】

DXA法は、骨に2種類のX線を当てて、

骨を通過できなかったX線の量から密度を測定します。

腰椎や足の付け根、手首などで測定が可能です。

 

 

【超音波法】

超音波法は、踵やすねに照射することによって、

骨密度を測定します。

X線を使わないので、妊婦などにも測定が可能です。

 

 

【MD法】

MD法は、X線を当てて、

手の骨と厚さの異なるアルミニウム板とを同時に撮影し、

骨とアルミニウムの濃度を画像の濃淡を比べることによって測定します。

制度は低いですが、短時間での計測が可能です。

 

 

 

レントゲン検査

レントゲン検査では、

胸椎や腰椎のX線画像を撮影することで、

骨の変形の有無や、画像の濃淡から判断します。

(レントゲン上で骨が白ではなく、薄くなっていると密度が低い

 

 

 

血液・尿検査

“骨代謝マーカー”と呼ばれる物質を、

血液中または尿中から測定します。

 

この骨代謝マーカーは、

骨の形成や吸収の再に放出される物質です。

 

代表的な骨代謝マーカーは、

骨形成マーカー:BAP、P1NP 
骨吸収マーカー:NTX、DPD、TRACP-5b

などがあります。

 

 

 

骨粗鬆症の診断基準とは?

上記のような検査を行いますが、

一体どのような数値となると骨粗鬆症と診断されるのでしょうか!?

 

現在我が国では、

「原発性骨粗鬆症の診断基準(2012年度 改訂版)」

が用いられています。

 

この診断基準は、1991年に国際骨粗鬆症会議で提唱された骨粗鬆症の定義に従って、

我が国のデータを基に日本骨代謝学会で改訂されたものです。

 

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※日本骨代謝学会 「原発性骨粗鬆症の診断基準(2012年度 改訂版)」より引用

 

 

 

まとめ

今回は、骨粗鬆症の検査方法やその診断基準をまとめました。

診断基準も骨折リスクをよく反映したものになっています。

 

「骨粗鬆症」を自分で判定することはできないので、

気になる人は、整形外科などを受診してみましょう。

 

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