足関節内側靭帯損傷とは?原因や症状、治療法は?
「足首の捻挫」ってスポーツ経験者なら、
何度も起こしたことがあるのではないでしょうか!?
足関節の捻挫の多くは、【内反捻挫】と呼ばれる足首を内側へ捻る捻挫です。
しかしながら、ごく稀に
【外反捻挫】と呼ばれる捻挫を受傷することもあります。
「足関節の捻挫」の多くは、
【内反捻挫】と呼ばれる足首を内側へ捻る捻挫です。
スポーツ外傷として知られている一方、
軽い運動の最中でも生じることのある外傷の一つです。
内反捻挫の詳しい記事はこちら
→足関節外側靭帯損傷(足関節捻挫)の原因や症状、治療法とは?
一方で、極めて稀ですが、【外反捻挫】と呼ばれる捻挫が生じることがあるのをご存知ですか!?
外反捻挫は正式には、「足関節内側靭帯損傷」と呼ばれます。
スポーツによる受傷はもとより、
不整地でのつまづきやいわゆる”くじく”などでも受傷します。
足関節内側靭帯は、足関節外側靭帯に比してその強度が強く、
損傷の際には、重度の捻挫位になりやすく、
場合によっては骨折を伴うこともあります。
そこで今回は、ごく稀な損傷である足関節内側靭帯損傷の原因や症状、その治療法などを解説します。
足関節内側靭帯とは?
足関節内側靭帯は、
「三角靭帯」とも呼ばれ、外側の靭帯に比し、より強度な靭帯が付着しています。
足関節の内側で三角形のように付着しているためにこの名称が用いられています。
脛骨の内果から、前方よりそれぞれ、
舟状骨に付着する「脛舟部」、
踵骨に付着する「脛踵部」、
距骨に付着する「脛距部」に分けられます。
これらは、いずれも足関節の外反ストレスの制動といった機能を有しています。
足関節内側靭帯損傷の原因は?
足関節内側靭帯損傷は、
スポーツによる外傷や、不整地での歩行による捻りなどが足首に加わった際に生じます。
特に、足首が荷重下において外反(背屈+外返し)が強制された際に生じます。
膝を曲げた状態でかがんでいる際や、足関節の外側からの強力な外力が引き金になることが多いです。
非常に強靭な靭帯であることから、
脛骨や腓骨、距骨などの骨折を合併することが多いです。
足関節内側靭帯損傷の症状は?
足関節内側靭帯損傷に限らず、
靭帯損傷が生じた場合、急性期には幾つかの炎症症状が生じます。
血腫による腫脹や疼痛が出現し、歩行が困難となる例が多いです。
足関節内側靭帯損傷の治療法は?
足関節内側靭帯損傷に対する治療法は、
脱臼や骨折を合併することが多いことから、
【手術療法】が適応となる場合が多いです。
徒手整復で整復が可能な場合には、
保存療法が適応となります。
いずれの場合にも、再発や症状の悪化に対して、
サポーターなどの固定期間も設けて、
適切な運動療法や歩行訓練などのリハビリテーションを実施します。
受傷後早期の対応はこちら
→RICE(ライス)処置とは?その目的や効果は?
まとめ
今回は、ごく稀な損傷である足関節内側靭帯損傷の原因や症状、その治療法などを解説しました。
足関節外側靭帯損傷と同じく、完治せずに中途半端なスポーツ復帰をすると再発のリスクも高まります。
医師や理学療法士などのアドバイスのもと、適切な治療やリハビリテーションを行うことが重要です。
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