肉離れの原因やその予防法は?ストレッチが重要?

    
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「肉離れ」は、

急激に激しい運動を行ったり、

サッカーや陸上などのスポーツ競技で好発する外傷です。

 

運動会で張り切ったお父さんが受傷…

なんて話はよく聞きますが、

肉離れの原因はなんなのでしょうか!?

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「肉離れ」の病態とは、

“筋肉の断裂”が生じている状態です。

 

筋肉が伸ばされながら、

急激な収縮が生じた際に受傷することが多く、

とりわけスポーツなどに好発します。

 

その好発部位は、

・ハムストリングス
・股関節内転筋群
・腓腹筋

などに生じやすく、

軽度から重度まで様々な重症度が存在します。

詳しくはこちら
肉離れって何?その症状や治療方法は?

 

日頃から鍛錬を積んでいるスポーツ選手でさえも生じる

「肉離れ」には、生じやすい原因などはあるのでしょうか!?

また、予防するにはどうしたら良いのでしょうか!?

肉離れの原因は?

肉離れの主な受傷原因は、

スポーツなどによる激しい運動や、

運動会のお父さんのように急激に行った運動などによって生じます。

 

その際の受傷する筋肉は、

“伸ばされながら強い筋収縮をしている状態”であり、

いわゆる【遠心性収縮】が引き金となっていることが多いです。

 

遠心性収縮は、求心性の収縮よりも強い収縮が可能となるぶん、

筋肉が収縮力に耐え切れずに断裂することは容易に想像がつきます。

 

筋肉側の要因としては、

・柔軟性の低下
・拮抗筋との筋力のアンバランス
・筋疲労

などが挙げられます。

 

 

柔軟性の低下

筋の柔軟性が低下していると、

しばらく放置しておいたゴムが切れるのと同じような原理で、

「ブチッ」と切れてしまうことがあります。

 

いつでも柔軟に、伸びる筋肉である必要があります。

 

 

拮抗筋との筋力のアンバランス

ハムストリングスなどで例を挙げると、

大腿前面に存在する大腿四頭筋と、

大腿後面に存在するハムストリングスは拮抗関係にあります。

 

この拮抗筋間の筋力のアンバランスが生じると、運動時において、

強い方の筋肉に引っ張られて、弱い方が断裂することがあります。

 

 

筋疲労

筋疲労の存在は、

筋に疲労物質が蓄積するため、

柔軟性が失われている状態となるので、強い伸長が加わると断裂しやすいのです。

 

 

 

肉離れの予防法は?

肉離れの予防方法は、

・日頃から行っておく事
・運動前に行う事

の二つがあります。

 

まず、日頃から行っておく事は、「筋肉の状態を整えておく事」です。

具体的には、

筋の柔軟性を確保するための“ストレッチ”や、

拮抗筋間のアンバランスを是正する“筋力トレーニング”です。

 

運動前に行う前に推奨されるのは、

“動的ストレッチ”です。

持続的に筋を伸長させていく静的なストレッチではなく、

少し反動をつけながら動きの中で筋肉を伸ばしていきます。

ただし、動的ストレッチの中で肉離れを起こさないようゆっくりと開始しましょう。

 

また、冬場などの気温が低い時には、

身体が冷え筋肉も硬くなっている(柔軟性が低下している)ことがあり、

より入念な準備が必要です。

 

オーバーユースで生じる疾患はこちら
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まとめ

今回は、肉離れの原因やその予防法を解説しました。

激しいスポーツには肉離れはつきものと言えます。

世のお父さんたちは、運動会当日だけ張り切るのではなく、

きちんとした準備が必要ということですね!


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