「杖」ってどんな種類がある?日常生活やリハビリ、介護場面で活躍!
高齢社会を迎える今、
街中を見渡せば多くの方が「杖」を使用しています。
よく見るものから、見たことのないようなものまで様々かと思いますが、
事実、「杖」にはたくさんの種類が存在しています。
「杖」とは、
“身体を支えるために用いられる細長い、まっすぐな道具”とされています。
しかしながら現在では、必ずしも一本の棒のような杖だけではなく、
様々な人の身体状態に見合うような杖が存在します。
言わずもがな、「杖」の役割とは、
・体重の支持
・バランスの補助
などが挙げられます。
これらは、直接的に転倒予防に結びつき、
日常生活場面のみならず、リハビリテーションや介護場面においても重宝されます。
そこで今回は、様々な杖の種類や、その特徴を解説します。
【一本杖(T字杖)】
一本杖は、最も一般的な杖であり、
杖といえば「一本杖」を思い浮かべるのではないでしょうか。
床面との支持点は一点であり、手の握り部分が体重をかけやすいように“T字”となっています。
しかしながら実際には、体重を支持するための使用はせず、
“バランスの補助”が最大の役割となります。
この杖を用いる方は、
ある程度杖がなくても自己にて歩くことが可能な方で、
・屋外での使用
・遠方へ出かける時に使用
などなど…
家の中よりもちょっと難易度が高いような場所を歩く際に用いる方が多いです。
あまり多くの体重をかけるための杖としては適していません。
詳しくはこちらを参照ください!
→「一本杖(T字杖)」の使用目的や適応とは?
【四点杖】
四点杖とは、杖と地面との接点が四点に分かれている杖です。
持ち手は、握りやすいように床面と平行になるようにデザインされています。
この杖の特徴は、杖そのものが立つように、杖自体が安定しています。
そのため、「一本杖」よりも、より多くの体重を負荷することが可能です。
しかしながら、四点をきちんと地面に接しなければ反対に不安定になるため、
斜面や凸凹のある屋外には適しません。
詳しくはこちらを参照ください!
→「四点杖(多点杖)」ってどんな杖?役割や適応は?
【ロフストランド杖】
「ロフストランド杖」は、床面との接点は一点でありますが、
握り手の他にも、肘の部分にカフと呼ばれるサポートが付いており、
手と肘の二点で体重を負荷することが可能です。
手や腕の力に問題がなければ、
「一本杖」や「四点杖」よりも多くの体重を負荷することが出来ます。
脊髄損傷の「対麻痺」者に良い適応があります。
詳しくはこちらを参照ください!
→「ロフストランド杖」ってどんな杖?特徴や適応とは?
【松葉杖】
「松葉杖」とは、
床面との接点は一点ですが、
握り手と腋窩で支持する杖です。
一般的に“怪我をした時”に使用されることが多く、
事実、患側下肢の免荷歩行などを行う際には重宝されます。
両側で使用することで、全体重を負荷することが可能です。
ただし、使用にはある程度の上肢の力やバランス能力、そして熟練が必要です。
詳しくはこちらを参照ください!
→「松葉杖」ってどんな杖?適切な高さ調整の方法は?
まとめ
今回は、様々な杖の種類や、その特徴を解説しました。
日常生活に、リハビリテーションに、介護場面に…
さらには、おじいちゃん・ばあちゃんへのプレゼントに最適です。
それぞれの杖の詳しい解説は、リンク先ご覧ください。
その他の杖はこちら
→「サイドケイン」とは?その使い方や適応は?
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