「偽痛風」とは?原因や症状、治療法は?リハビリは必要?

    
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“痛風”といえば、聞き覚えのある人も多いでしょう。

そう、ビールの飲み過ぎなどによって生じる疾患ですね。

 

では、「偽痛風」という疾患をご存知でしょうか!?

 

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「偽痛風」とは、

“ピロリン酸カルシウム(CPPD)”の結晶が蓄積することで生じる関節炎です。

別名「CPPD沈着症」「軟骨石灰化症」などとも呼ばれています。

 

 

一方で痛風は、高尿酸血症が原因であり、その病態は全く異なります。

ただ、出現する症状が”関節痛”という類似点があり、このような名称となっています。

 

 

しかしながら実際には、

「骨折よりも痛い」と言われる痛風に対して、

偽痛風は痛みが軽度であったり、

足の指などの小関節に疼痛が生じる痛風に対して、

偽痛風は膝関節を中心とした大関節に症状が生じるなどの相違点があります。

 

 

今回は、「偽痛風」の原因や症状、治療法などを解説し、

リハビリの必要性などについても言及します。

 

痛風に関する情報はこちら
「痛風」の原因や症状、治療法は?予防にコーヒーが有効? 

「偽痛風」とは?

「偽痛風」とは、

関節の軟骨組織に“ピロリン酸カルシウム”が蓄積し、

炎症が生じる疾患です。

 

60歳以降の高齢者に好発しますが、

男女差などは特にないと言われています。

 

なお、痛風は40歳代の男性に好発しやすいことも相違点の一つであると言えます。

 

 

 

「偽痛風」の原因は?

「偽痛風」の原因とは、

“ピロリン酸カルシウム”が関節の軟骨組織に蓄積することで生じます。

 

この要因としては、ほとんどが原因不明と言われていますが、

軟骨組織が変性を起こしやすい加齢などが一つの要因とされます。

 

また、若年者においても遺伝性によって発症する場合や、

“副甲状腺機能亢進症”に続発するものもあると言われています。

 

 

 

「偽痛風」の症状は?

「偽痛風」の症状とは、

“関節痛”が最も代表的です。

 

痛風よりも疼痛の程度は軽いと言われていますが、

同時に発熱を伴うのも特徴の一つです。

 

好発部位は膝関節ですが、

他にも肩関節や股関節、足関節などの大関節に発生しやすいです。

 

 

 

「偽痛風」の治療法は?

「偽痛風」の治療法は、

“対症療法”が中心です。

 

投薬を行ったからといって結晶を除去することが出来ないので、

局所の安静と、疼痛への対応が治療の中心となります。

 

疼痛の緩和に対しては、

・非ステロイド性抗炎症薬の経口投与
・副腎皮質ステロイド薬
・ヒアルロン酸の関節内注射

などを行います。

 

中には、“変形性膝関節症”を合併している場合もあるため、

その症状の程度によっては手術療法として人工膝関節置換術が施行されることもあります。

変形性膝関節症(膝OA)とは?治る疾患なの?リハビリテーションの内容は?
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「偽痛風」のリハビリは必要?

「偽痛風」に対してリハビリテーションは必要なのでしょうか!?

 

「偽痛風」に対する治療法は、

先に述べた通り症状に対する“対症療法”が中心です。

 

また、その病態は関節内へのピロリン酸カルシウムの蓄積であるため、

リハビリテーションなどで根治的な治療は行えません。

 

強いていうならば、

“安静期間における廃用症候群の予防程度の実施”

ということになり、必要性は低いと言えます。

 

ただし、変形性膝関節症を合併している場合には、

保存療法、手術療法いかなる場合にもリハビリテーションの実施が必要と言えるでしょう。

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