「人工関節置換術」空港で金属探知機に引っかかるって本当!?対処方法は?
素朴な疑問の一つとして、
“「人工関節」を入れると、金属探知機に引っかかるの!?”
果たしてどうなのでしょうか…。
「人工関節置換術」
膝関節や股関節の変形性関節症に対する標準的な手術療法として確立されています。
これらの手術は、
変性したり磨耗したりして疼痛や関節の可動域制限をきたした関節に対して、
人工的に作られた関節に置換する手術です。
→変形性膝関節症の手術療法「TKA」とは?他にも手術の種類があるの?
→変形性股関節症の手術療法とは?どんな種類や方法がある?
この人工的に作られた関節は、様々な材質で作られていますが、
ステンレスなどの金属素材の合金が用いられているため、
空港などで行われる“金属探知機”の検査に引っかかるのでしょうか!?
といった素朴な疑問がよく聞かれます。
率直にいうと、
答えは、イエスです!
いやいや、それぐらい判別できるでしょ…!
と思われる方もいますが、実際に鳴ります。
じゃあ、どうやって人工関節が入っていることを証明するば良いのでしょうか!?
その対処法などについても解説します。
金属探知機がなった場合の対処法①
まず、通常空港などで金属探知機を通過する場合、
全身で通過するタイプの大きな探知機をくぐることになりますね。
大抵この通過の際に、
アラームが鳴ってしまいます。
事実、人工関節の患者様が海外旅行に行った際に鳴ったということを、
面白おかしく聞いた経験もあります。
その後、係員の指示に従って、個別の検査や質問をされるのですが、
大抵の場合はそこで人工関節が入っている旨を説明します。
するとハンディタイプの探知機を使用し、
その部位を探知し、金属の部分を特定した上で、危険物がないかを触れたりして確認してもらえます。
日本国内の旅行や日本側での探知の場合は、
このように口頭で伝えることで問題ありません。
では、海外での場合はどうでしょうか?
金属探知機がなった場合の対処法②
先のように口頭で伝えることができる国内は良いとして、
英語が喋ることができない場合、海外ではどのようにしたら良いのでしょうか!?
実は、人工関節などを施行した場合、
手術した病院にて、
“人工関節カード”などと呼ばれる証明書を発行してもらうことが出来ます。
各病院によって申請の方法が異なったり、市町村によっても独自の制度などを設けている場合もあるので、
手術を行った病院などで確認すると良いでしょう。
これは、日本語のみならず英語での表記もなされているため海外などでも提示することが可能です。
まとめ
「人工関節置換術」を施行している人は空港で金属探知機に引っかかってしまいます。
今回は、その対処方法について解説しました。
これで、安心して海外旅行に行けますね。
今後は、金属などを用いないでも強度の落ちない人工関節の開発などにも期待したいですね。
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