「鎖骨骨折」とは?原因や治療方法とは?

    
Pocket

スライド24

 

“鎖骨”は、

首の付け根から両端に広がる細い骨です。

 

女性なんかでは、色気の象徴とも言われますが、

その脆弱性ゆえに骨折しやすい部位なのです。

 

スポンサーリンク

 

「鎖骨骨折」は、

ラグビーやアメリカンフットボールなどの

コンタクトスポーツで生じやすい骨折です。

全骨折の10-15%程度を占めるほど頻度が高いのです。

 

 

また、小児においては、転倒によって

手や肘、さらには肩を直接地面に着いた衝撃で骨折します。

高齢者の場合は、衝撃が鎖骨に伝わる前に上肢が骨折します。

高齢者の転倒で生じる骨折はこちら
高齢者の骨折の特徴は?好発する4大骨折部位とは?
橈骨遠位端骨折とは?受傷機転や治療方法は?

 

 

稀に手術療法が適応となることがありますが、

若年者の場合、

多くは「保存療法」が適応となります。

そこで今回は、「鎖骨骨折」の原因や治療方法について解説します。

Contents

「鎖骨」とは?

「鎖骨」は、

上肢と体幹を結びつける唯一の骨による連結部です。

 

前から見ると、一直線に見えますが、

実はS字型を呈しており、周囲は靭帯によって補強されています。

 

上肢の動き(挙上)の動きに伴って、

回旋運動を行うのが特徴です。

 

スライド23

 

 

 

「鎖骨骨折」の原因は?

「鎖骨骨折」の受傷機転は、

ラグビーやアメリカンフットボールなどのコンタクトスポーツによるものです。

 

また、小児においては、

転倒に伴う上肢での支持によって、

鎖骨にまで伝達力が加わり骨折をきたします。

小児の骨折の特徴とは?

 

なぜ、このように鎖骨が骨折するかというと、

鎖骨はもともと脆弱性を有し、骨折しやすい骨なんです。

 

特に、横断面で見ると、

外側に移行するにつれて、丸い形状が三角形になるため、

その移行部である外側1/3の部分が骨折しやすく、この部分が約8割を占めます。

 

 

 

「鎖骨骨折」の治療方法は?

「鎖骨骨折」の治療方法の大半は、

「保存療法」です。

 

前述のように、上肢の運動にて鎖骨に回旋ストレスが加わるため、

“鎖骨バンド”と呼ばれる専用の固定具にてポジションニングを行います。

当然、拘縮などのリスクもあるため、

【リハビリテーション】を併用します。

 

おおよそ、2ヶ月程度の安静にて骨が癒合します。

(高齢者は倍程度の期間を要する)

骨折の治癒!骨癒合にかかる日数とは?
骨折の治癒「骨癒合」の促進方法は?

 

骨折の状態が、

真っ二つに折れているような場合には、上述の保存療法で可能なのですが、

小さな骨片が複数存在するような粉砕骨折の場合には、

「手術療法」が適応となることがあります。

鎖骨骨折に対する手術療法とは?その種類は?

 

 

 

まとめ

今回は、「鎖骨骨折」の原因や治療方法について解説しました。

たかが鎖骨と思うかもしれませんが、

上肢の運動に多分に関与する部分です。

きちんと安静期間を守り

【リハビリテーション】に励みましょう。

鎖骨骨折に対するリハビリテーションとは?


スポンサーリンク
Pocket