腰椎圧迫骨折の診断や判定方法は?分類方法はある?

    
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腰椎圧迫骨折とは、転倒や物の運搬などによる軽微な外力によっても生じる腰椎椎体の骨折です。

骨粗鬆症などを有する高齢者に頻発し、高齢社会を迎える我が国では、

今後もますます増加すると言われています。

 

主に腰部の疼痛を主症状としますが、

その診断方法分類方法にはどのようなものがあるのでしょうか!?

 

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腰椎圧迫骨折は、脊柱の中でも下位に存在する腰椎の椎体の骨折です。

“圧迫”という文字通り、椎体に対する圧迫力によって生じる骨折です。

受傷機転として最も多いのは、尻もちなどによる転倒ですが、中には特別な誘引なく骨折が生じる人も少なくありません。

腰椎圧迫骨折に関する詳しい記事はこちらを参照ください!
腰椎圧迫骨折とは?原因や症状、治療方針は?

 

 

腰椎圧迫骨折の主たる症状は【疼痛】です。

受傷部周囲の疼痛が主ですが、放散痛のようにやや外れた部位に出現したり、中には実はあまり痛くないという人も存在します。

それらは、当然のことながら重症度によって様々です。

 

 

では、実際にDrなどはどのようにして、腰椎圧迫骨折を診断するのでしょうか!?

その判定方法や分類方法などが存在するのでしょうか!?

そこで今回は、腰椎圧迫骨折の診断や判定方法、そして重症度などに関する分類方法などについて解説します。

 

 

腰椎圧迫骨折のリハビリテーションに関する記事はこちらを参照ください!
腰椎圧迫骨折のリハビリテーション方法や禁忌事項とは?
腰椎圧迫骨折におけるリハビリテーションの評価項目は?


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腰椎圧迫骨折の診断方法は?

基本的に腰椎圧迫骨折の診断方法に用いられるのは画像診断です。

・X線(レントゲン)
・CT
・MRI

レントゲンは、費用も安価で当日にすぐに受けられる検査です。
レントゲンでは、どの部位に骨折があるかなどの部位の特定には有効ですが、実は欠点もあります。

それは、いつ生じた骨折なのかが分からないのです。

 

多発性に骨折をきたしている患者であったら、今回の骨折なのか、それとも、もともとあるものなのかの区別が困難です。

そこで用いられるのは、【MRI】です。

 

MRIを用いることで、新たに生じた骨折(新鮮骨折)なのか、もともとあった骨折(陳旧性)なのかの判断をつけることができるのです。
※新鮮骨折の場合、MRIのT2強調画像で高信号を示す

 

また、画像所見以外でも、骨折部の椎体棘突起に一致した強い叩打痛を認めることがあります。

実際に、脊柱全域に渡って、棘突起を叩いていき、強い疼痛を示す部位を骨折部と判断する【叩打テスト】というものも存在します。

※これらはあくまで補助的な診断で、確定診断には画像診断が必要です。

 

腰椎圧迫骨折の再発リスクに関する記事はこちらを参照ください!
腰椎圧迫骨折の好発部位は?再発のリスクはどのくらい?

 

 

 

腰椎圧迫骨折の判定方法は?

腰椎圧迫骨折はの判定方法には、上記の画像診断をもとに、以下のような方法も用いられています。

・既存椎体骨折
・新規骨折

それぞれの判定方法が存在します。

 

 

既存椎体骨折

日本骨代謝学会は、既存椎体骨折を胸腰椎の側面レントゲン画像を用いて以下のように定めています。

 

(1)C/A、C・Pのいずれかが0.8未満、またはA/Pが0.75未満の場合を圧迫骨折と判定する

(2)椎体の高さが全体的に減少する場合は、判定椎体の上位または下位のA.C.Pより、それぞれが20%以上減少している場合を圧迫骨折と判定する

(3)臨床的に新鮮な骨折例で、レントゲン画像で明らかに骨皮質の連続性が絶たれているものは、上記の変形に至らなくても圧迫骨折としても良い

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新規骨折

新規骨折の判定方法として、前述したMRIでの判定がありますが、もう一つの判定方法として利用されているのは、レントゲンの椎体側面像で目視による半定量法によりグレード分類がなされたものです。

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腰椎圧迫骨折の手術に関する詳しい記事はこちら
腰椎圧迫骨折の手術療法とは?その種類は?

 

 

 

腰椎圧迫骨折の分類方法は?

椎体骨折の中でも最も代表的な分類方法は、

Denisの【three column theoryです。

 

Denisは、椎体を前方から、

・前方支柱(anterior column)
・中央支柱(middle column
・後方支柱(posterior column

に分け、これらの組み合わせにより成り立っていると考えました。

※columnとは、柱という意味があります。

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中でも中央支柱の骨折は不安定骨折と分類し、後方に脊髄が通っているため、神経障害なども出現する可能性のある重要な部位としています。

また、前方支柱と中央支柱を損傷した場合、圧迫骨折ではなく、【破裂骨折】に分類されます。

 

腰椎圧迫骨折に対するコルセットの効果はこちらを参照ください!
腰椎圧迫骨折の保存療法!コルセットの効果とは?

 

 

 

まとめ

今回は、腰椎圧迫骨折の診断や判定方法、そして重症度などに関する分類方法などについて解説しました。

Drのみならず理学療法士などの治療に当たるセラピストも知っておくべき情報であると思います。

特に安静度の制限やリスクを理解する上で非常に有用な情報となるでしょう。


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