人工膝関節置換術(TKA)後の抜糸は痛い?抜糸によって関節可動域や筋力の改善はある?

    
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人工膝関節置換術(以下:TKA)の手術後の大半の人に訪れる、

“抜糸”という処置…

 

抜糸未経験の人にとっては、未知の体験であるとともに、

痛みの恐怖に不安を覚えるかと思います。

 

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「TKA」とは、

“変形性膝関節症”に対する標準的な手術療法であり、

主に除痛や変形の矯正が期待できることから、

歩行を始めとした日常生活活動動作能力の改善が見込まれます。

変形性膝関節症(膝OA)とは?治る疾患なの?リハビリテーションの内容は?
変形性膝関節症の手術療法「TKA」とは?他にも手術の種類があるの?

 

 

TKAの術後は、

リハビリテーションを受け、

膝関節の機能改善を図った後に退院することが一般的であり、

その期間は病院によってまちまちです。

【変形性膝関節症】TKA術後のリハビリテーションって何をするの?

 

 

そのような経過の中で、

通るべき処置の一つに“抜糸”があります。

 

 

“抜糸”とは、

皮膚を切開した際に皮膚を縫合した糸を抜くことです。

「糸を抜くなんて痛そう…」

抜糸未経験者の多くはこのような不安を抱えます。

 

 

一方で、

「抜糸が終わったらもっと膝が曲がるんじゃないかしら…」

といった期待を持つ方も少なくありません。

 

 

そこで今回は、TKA後の抜糸について解説します。


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“抜糸”とは?”抜鉤”もある?

冒頭にも述べたように、

“抜糸”とは、

皮膚を切開した際に皮膚を縫合した糸を抜くことです。

 

TKA術後の縫合には、

病院によって糸を用いた縫合の他に、

医療用のホチキス(スキンステープラー)を使用して縫合することがあります。

 

この針を抜くことを“抜鉤”言います。

一般的には、抜糸よりも抜鉤の方が痛みは少ないと言われています。

 

 

 

“抜糸(抜鉤)”は痛い?

痛みというのは、人それぞれで、

“個人差”もかなり大きいです。

 

一般的に“抜糸”はそれほど痛くないとされています。

チクチクするくらいという表現が使われる程度です。

 

皮膚と糸が癒着して引っ張られる感じがする場合もありますが、

それほど心配は要りません。

 

また、専用のリムーバー(抜鉤器)を用いて行う”抜鉤”は、

ほとんど痛みを感じずに行えるそうです。

 

ただし、創部の炎症が完全に治っていない場合は、

当然ながら引っ張られてりすることで痛みを感じることはあります。

(その場合は抜糸自体行わないでしょうが…)

 

 

 

TKA後の”抜糸”の時期は?

TKA後の抜糸のタイミングは、

縫合部の皮膚がきちんと修復された時です。

 

施設によってまちまちですが、

おおよそ2週〜3週程度で抜糸をします。

 

抜糸後は、感染のリスクも軽減するため、

屋外歩行や入浴などが許可されます。

 

 

 

“抜糸”で関節可動域や筋力に変化はある?

TKAの術後は、

膝関節可動域の改善に苦渋します。

人工膝関節全置換術(TKA)後の膝関節屈曲制限の因子とは?

 

そのため、

「抜糸が終わったらもっと膝が曲がるんじゃないかしら…」

という期待を持つことも少なくありません。

 

抜糸をしたからといって、関節可動域の著明な改善は得られません。

 

ただし、糸やホチキスによって皮膚の伸張性の制限が生じている場合、

抜糸によってそれらが解消されることで、若干の改善が期待できます。

 

筋力に関しては、抜糸の前後での変化はほぼないでしょう。

 

 

 

まとめ

今回は、TKA後の抜糸について解説しました。

手術に堪えられる勇気があった方々であれば、

“抜糸”など恐るるに足らず…

 

それでも不安な人は、

病院によっては、合成皮膚接着剤(ダーマボンド)といった糸を使わずに行う縫合を行っている病院もあるそうです。

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