身体の調子と天気の関係とは?気圧が影響する?
「今日は天気が悪いから、身体の節々が痛いわ…」
病院の待合室や診察室でよく聞かれる言葉です。
中には、
「今日は膝の調子が悪いから雨が降るわよ…」
なんていう強者まで。
天気と身体の調子にはどのような関係性があるのでしょうか?
昔から、
“天気と身体の因果関係”はよく語られていますが、
一種の迷信のように扱われていました。
完全に解明できない部分も多かったのですが、
最近では、動物実験などを通して、
徐々にそのメカニズムも明らかになってきているようです。
悪天候に関係する身体の不調の原因の一つは、
“気圧の低下”であると言われています。
気圧が低いと、どんよりとした天気だったり雨が降ったりしますよね!?
そこで今回は、気圧が影響するとされる、身体の調子と天気の関係について解説します。
気圧が影響する痛みはこちらもどうぞ
→骨折の古傷が痛むって本当?その原因とは?
悪天候による不調の名称は?
本題に入る前に…
悪天候によって生じる身体の痛みに対して
「天気痛」という学術用語が存在します。
また、痛みをはじめとした様々な不調を総称して、
「気象病」と言います。
現在では、詳細に解明しようと、
様々な研究が進められているようです。
気圧の低下によって生じる身体内部の変化とは?
悪天候ということは、
“(大)気圧が低い”という状態になります。
身体には、
活動時や緊張時に働く交感神経と、
休息時や睡眠時に働く副交感神経と呼ばれる自律神経が存在します。
気圧が低下すると、
このような自律神経の中でも
“副交感神経が優位”となります。
本来の副交感神経の働きを考えると、筋肉の緊張が緩む、
どちらかというとリラックスした状態になるのですが、
この状態に加えて、気圧の低下によって“ヒスタミン”と呼ばれる物質が増加します。
このヒスタミンが疼痛を引き起こすのです。
ヒスタミンが引き起こす痛みのメカニズムとは?
ヒスタミンが身体の中で増加すると、
本来副交感神経が優位に働くはずだった身体が、
“交感神経優位”に逆転します。
この状態になると、
関節や筋肉の周囲において、
血管の拡張や炎症を引き起こすために、
“疼痛”が生じるのです。
天気痛の予防方法とは?
「天気が悪いし、足が痛いし、何も出来ませんよ」
とお思いかもしれませんが、効果的な予防方法もあります。
それは、疲労物質として蓄積しているヒスタミンを押し出すために、
適度に筋肉を働かせ、結構をよくすることが重要です。
そのためには、運動として、
“有酸素運動”が推奨され、具体的には、
・ウォーキング
・水中ウォーキング
・自転車(エアロバイク)
などが挙げられます。
息が軽く上がる程度で20分ほどの運動が適切です。
さらに、ストレッチや入浴なども、血行の改善には効果的です。
まとめ
今回は、気圧が影響するとされる、身体の調子と天気の関係について解説しました。
「天気が悪いから痛い…」
メンタル的にも痛みを増幅しそうですよね。
そういう時だからこそ、予防法を参考に身体の調子を整えるように心がけましょう。
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