内側側副靱帯損傷の診断方法や徒手的検査法とは?
内側側副靱帯損傷は、
膝の靱帯損傷の中でも最も頻度の多い疾患です。
スポーツ外傷による受傷が大半を占めます。
どのような診断方法や検査法があるかご存知ですか!?
内側側副靱帯損傷は、
“膝関節の内側を覆う靱帯の損傷”です。
スポーツによる外傷が大半を占めますが、
その中でも、
・接触性要因
・非接触性要因
とに大別されます。
前者には、ラグビーやサッカーなどでタックルを受けた際などに受傷します。
一方後者は、バスケットボールやスキーなどで急激な方向転換や減速によって受傷します。
この際には、膝関節に強い
【外反力】が加わることで受傷するのです。
内側側副靱帯損傷について詳しい記事はこちら
→内側側副靱帯損傷とは?原因や症状、その治療法は?
スポーツ外傷のように、
受傷時の詳細なエピソードなどによってある程度診断は可能なこともあります。
しかしながら、正確に損傷しているか否かを診断する方法には、
・画像診断
・徒手的検査法
が存在します。
そこで今回は、内側側副靱帯損傷の診断方法や徒手的検査法について解説します。
内側側副靱帯損傷の診断方法は?
内側側副靱帯の診断方法として代表的なものに、
・画像診断
・徒手的検査法
が存在します。
以下にそれぞれの方法を解説します。
画像診断
画像診断といえば、代表的なものは、X線(レントゲン)ですね。
しかしながら、レントゲン検査では、直接的に内側側副靱帯の損傷を確認することは困難です。
ただし、膝関節に対して外反方向へのストレスを加えて撮影する「ストレスレントゲン」であれば、膝関節の不安定性を確認することが可能です。
レントゲン検査では、主に骨折の有無の確認が目的となります。
では、直接的に内側側副靱帯の損傷を確認するにはどうすれば良いでしょうか!?
そのような場合には、【MRI】検査を行います。
内側側副靱帯損傷だけでなく、前十字靭帯損傷や半月板損傷などの診断も可能となります。
この画像診断から、靱帯損傷の重症度分類がなされるのです。
→内側側副靱帯損傷の重症度分類とは?
徒手的検査法
内側側副靱帯損傷を徒手的に確認する方法の一つに、
【外反ストレステスト】があります。
外反ストレステストは、
検者が一方の手で膝の外側を把持し、
もう一方の手を足首の内側に当てて、
外反する方向(X脚)に力を加えます。
反対側の足との比較で側方動揺を認めれば【陽性】となります。
その他の靱帯損傷の徒手的検査法はこちら
→前十字靭帯損傷における徒手的検査法とは?
→後十字靭帯損傷の徒手的検査法とは?
まとめ
今回は、内側側副靱帯損傷の診断方法や徒手的検査法について解説しました。
画像診断はもとより、
理学療法士などの徒手療法を生業とする人は、
徒手的検査法を是非とも熟練したいところですね。
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