整形外科分野でよく聞く「ORIF」って何?どんな手術方法がある?
「ORIF」
整形外科の手術後など、カルテ上でよく見る記載でありますが、
一体何のことを示しているか、正しく知っていますか!?
「ORIF」
“お〜あ〜る、あいえふ ?? “
「ORIF」とは、
“Open Reduction and Internal Fixation”の略です。
Open=開けて
Reduction=補正して
Internal=内部を
Fixation=固定する
文字通り、皮膚を切開して開き、骨を直接固定する手術方法で、
「観血的骨接合術」と言います。
また、「ORIF」を“オリフ”と言ったりもします。
整形外科分野では、骨折などによって骨の固定が必要となった場合、
この方法が用いられますが、術後は早期離床が可能になるなど、高齢者に対するメリットも大きな手術です。
ただ、一概に「ORIF」と言ってもいくつかの種類があります。
今回は、「ORIF」とは?そしてその手術方法などについて解説します。
「ORIF」とは?
「ORIF」とは、
“Open Reduction and Internal Fixation”の略で、
観血的骨接合術のことをさします。
皮膚を切開して、骨を整復して直接固定する手術です。
強固な固定によって、術後早期から荷重が可能になることはもちろん、
高齢者に対しては不要な安静を防ぎ、認知症などの進行も抑制できるメリットもあります。
一概に骨接合術とは言うものの、
実はその中でもいくつかの種類があります。
その違いは、骨の固定方法にあります。
大きく分けて以下の3つに分類されます。
・ピンニング
・プレート固定
・髄内釘固定
ピンニング
ピンニングとは、
骨折した骨と骨をピンを挿入して固定する方法です。
転位が大きいような場合ではなく、
“ヒビが入っている”
“少し折れてずれている”
状態の時などに行われます。
中でも多いのは、
大腿骨頸部骨折に対するピンニングです。
CCS(cannulated cancellous screw)やハンソンピンなどがあります。
プレート固定
プレート固定は、
骨折した部位にプレートをあてがい、スクリューを使って固定する方法です。
関節の近くの骨折の場合に用いられることが多いです。
代表的なものには、CHS(compression hip screw)があります。
髄内釘固定
髄内釘固定とは、
骨の中心の空洞となっている部分に、
“髄内釘”と呼ばれるネイルを挿入して固定する方法です。
長幹骨である上腕骨や大腿骨などの骨幹部の骨折、
または、大腿骨の転子部の骨折などで用いられることが多いです。
代表的なものは、
ガンマネイル固定術や、PFNAなどがあります。
まとめ
今回は、「ORIF」とは?そしてその手術方法などについて解説しました。
一言で言うと、その違いは固定方法にありました。
骨折そのものの重症度のみならず、
患者自身の活動度や、認知機能、年齢など様々な要素が加味されて、
方法が決定されていくようです。
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