後縦靱帯骨化症(OPLL)とは?原因や症状、治療方法は?

    
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「後縦靱帯骨化症」は、

脊柱に生じる変性疾患です。

 

脊柱であれば、

頚椎・胸椎・腰椎いずれの部位にも生じることがあり、

最悪の場合、運動麻痺などの後遺症が残存します。

 

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「後縦靱帯骨化症(OPLL)」は、

脊椎(背骨)の中でも、

“椎体と脊髄の間”を走行する靭帯の変性による疾患です。

 

 

通常は靭帯組織であり柔軟性を有しているのですが、

この靭帯が骨化することで、

結果として、脊髄の圧迫を生じ、様々な症状が生じます。

 

 

単一の原因はなく、幾つかの要因が関与して発病すると考えられています。

その症状は、障害される脊髄の部位によって、

四肢の感覚障害や痺れ、運動麻痺などから、

歩行を始めとした日常生活動作に障害が生じます。

 

 

その治療法は、重症化した場合には、

【手術療法】が必要となります。

そこで今回は、後縦靱帯骨化症の原因や症状、その治療方法などを解説します。


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後縦靱帯骨化症とは?

後縦靱帯は、

脊椎と脊髄の間に存在する“靭帯”です。

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頚椎から腰椎まで長く存在しており、

何らかの原因で骨化することによって、

後方の脊髄を圧迫することで神経症状などが出現します。

(好発部位は頚椎

 

後縦靱帯骨化症は、男性に好発し(女性の2倍)、

特に40歳以上で発症することが多いとされています。

 

また、日本で初めて報告された疾患で、

およそ3%の人に認められます。

(症状が出現しない人も含む)

 

 

 

後縦靱帯骨化症の原因は?

後縦靱帯骨化症の原因は、

はっきりと解明されたわけではありませんが、

幾つかの要因が複合的に関与することで発症すると考えられています。

 

その原因は、

・遺伝的要素
・性ホルモンの異常
・糖尿病
・加齢
・肥満
・カルシウムやビタミンDの代謝異常

が考えられています。

 

その中でも、遺伝的要因によってなりやすい素質を持った人が、

糖尿病や加齢などの要素が加わることで発症することが多いと考えられています。

 

 

 

後縦靱帯骨化症の症状は?

後縦靱帯骨化症の症状は、

障害を受ける脊髄の位置によって異なります。

 

【頚椎】

頚椎の場合、上肢の障害が主であり、指先の痺れや感覚障害、

手指の運動麻痺による巧緻性の低下などが生じます。

 

【胸椎】

胸椎の場合、体幹や下肢の障害が主であり、

下肢の脱力や痺れ、運動麻痺などを生じます。

 

【腰椎】

腰椎の場合、下肢の障害が主であり、

下肢の脱力や痺れ、運動麻痺などを生じます。

 

なお、いずれの場合においても、重症化することで

・歩行障害
・排尿、排便障害

などが生じることがあります。

 

このような症状は、同じ脊椎疾患である

“脊柱管狭窄症”などとも類似しています。

腰部脊柱管狭窄症とは?原因や症状、その治療方法は?
腰部脊柱管狭窄症の好発部位や診断方法とは?
腰部脊柱管狭窄症のリハビリテーションの方法やポイントは?

 

 

 

後縦靱帯骨化症の治療法は?

後縦靱帯骨化症の治療方法は、

症状が極めて軽度の場合には、【保存療法】が適応となります。

 

ただし、転倒などの軽微な外傷でも、

脊髄の圧迫を促進してしまうこともあり、

“頚椎カラー”などで固定しながら生活を行う場合などがあります。

(特に首を後ろに反らせる動作が禁忌)

 

 

症状が重度の場合には、

【手術療法】が適応となります。

 

その方法は、骨化の状態などによって様々な方法があります。

ただし、基本的には脊髄の圧迫が除去されても、

一度出現した痺れや感覚障害、運動麻痺は残存することが多いです。

それでも、今後の症状の悪化の防止に対しては、非常に有効な手段です。

 

手術療法の具体的な方法はこちら
後縦靭帯骨化症に対する手術療法とは?

 

 

 

まとめ

今回は、後縦靱帯骨化症の原因や症状、その治療方法などを解説しました。

本症に特有の症状などはなく、

手足の痺れを有していたとしても

「まさか脊柱の疾患があったなんて…」

と思われる方が大半です。

 

どんな疾患が隠されていようとも、

そのような症状が出現した場合は、早期診断のもと、

早期治療を行うことが重症化のリスクを減らす最善の方法です。


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