足関節「三果骨折」とは?リハビリテーションのポイントは?

    
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足関節の骨折は、

骨はもとより靭帯や腱、筋肉などが複雑に絡んでおり、

骨折などをきたすと後々の後遺症のリスク低減のためにも手術療法が適応となる場合が多いです。

足関節の「三果骨折」もその一つです。

 

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「三果骨折」

足関節の三果骨折とは、

3つの“果部”の骨折を言います。

 

足関節に存在する”果部”とは、

・脛骨の「内果」

・脛骨の「後果」

・腓骨の「外果」

であり、この3つの骨折を「三果骨折」と言います。

 

“果”というのは、

「果(は)て」という意味があり、いずれもそれぞれの骨でも先端部に位置します。

 

受傷機転の多くは足首のひねり動作であり、

捻挫がより強力に生じた際に、骨ごと破壊したようなイメージですね。

 

骨は付着した靭帯などに牽引され転位をきたすと、

保存療法では治癒が困難となり、大抵の場合は手術療法の適応となります。

 

術後は適切なリハビリテーションによる機能回復が重要となりますが、

足関節特有のいくつかのポイントが存在します。

 

今回は、「三果骨折」に関する解説とともに、リハビリテーションのポイントなども解説します。

足関節「三果骨折」とは?

足関節における「三果」とは、

・脛骨の「内果」

・脛骨の「後果」

・腓骨の「外果」

を指します。

 

足関節の「三果骨折」は、

この3つの果が同時に骨折することです。

 

 

足関節「三果骨折」の受傷機転は?

足関節の「三果骨折」は、

それぞれの果が一つづつ骨折するのではなく、

同時に受傷します。

 

下腿または足部のいずれかが固定された状態で、

下腿または足部に強い捻転力(回旋)が生じた際に受傷します。

 

多くは、交通外傷やスポーツの接触などによって受傷します。

捻挫と機序は同様ですが、捻挫よりも強い捻転力が加わっています。

 

後果の骨折を生じる際には、

脛骨と腓骨をつなぐ後脛腓靭帯が牽引されることによって受傷するため、

同時に靭帯の損傷をきたしている場合があります。

 

 

「三果骨折」の治療方法は?

足関節の「三果骨折」の治療方法は、

手術療法による観血的な方法です。

 

三箇所の骨折を生じるのは非常に不安定な状態であり、

足関節の「脱臼骨折」とも言われるほどです。

 

保存的な治癒では変形治癒をきたしたり、

そもそも癒合しない場合もあり、

プレート固定やピンによる固定などを用いて整復する必要があります。

(これが適切に行われないと後々、変形性関節症に発展することがあります。)

 

術後はすぐに荷重が開始できるわけではなく、

しばらくギプスやシーネによる固定が必要となります。

 

不動を強いられるこの期間こそ、リハビリテーションが重要となるのです。

 

 

「三果骨折」のリハビリテーションのポイントは?

先に解説したように、足関節の「三果骨折」の手術後は、

ギプスやシーネによる固定期間があり、

4週〜8週程度の免荷期間を経て徐々に部分荷重から全荷重に移行していきます。

 

よって、リハビリテーションで重要となるのは、

免荷期間の間にいかに足関節の機能を維持し、荷重に向けた準備を行えるかということです。

 

術後のギプスやシーネによる固定は、

後脛腓靭帯の伸長が生じないように底屈位(足首を下に向ける)で行われます。

 

脛骨の内果後方には足根菅があり、その中を筋や血管、神経などが走行しており、

底屈位での長期の固定はこれらの軟部組織の癒着を生じ、

結果として関節可動域訓練や荷重開始時期における、背屈制限やしびれなどが生じることがあります。

 

よって、固定期間であっても、

ダイレクトにそれらの部位を圧迫して動かしたり、

母趾の自動屈伸によって長母指屈筋の滑走性を維持することが非常に重要となるのです。

 

もちろん足関節のみならず、股関節や膝関節周囲などの筋力低下が生じぬよう筋力訓練を行い、

荷重時期に備える必要があります。

 

 

まとめ

今回は、「三果骨折」に関する解説とともに、リハビリテーションのポイントなども解説しました。

「三果骨折」に限らず、足関節に生じる骨折やその後の術後は、

長期にわたり固定や免荷期間が設けられます。

その間に何もせずに時期を待つのではなく、その後の経過が順調に進むように、二次的な障害が生じぬようにアプローチしていくことが重要となります。

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