外側側副靱帯損傷とは?受傷機転や症状、治療法は?

    
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外側側副靱帯損傷とは、膝関節に生じる外傷の一つです。

膝関節に対する内反力が受傷原因となりますが、

外側側副靱帯損傷の単独損傷は非常に稀です。

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外側側副靱帯は、

“大腿骨の外側下部から、腓骨頭に付着する靱帯”です。

膝関節の過度の内反を制動する靱帯で、特に外側の安定に寄与します。

 

膝関節周囲には、外側側副靱帯以外にも、

前十字靭帯や後十字靭帯、内側側副靱帯が存在しますが、

これら4つの靱帯の中でも外側側副靱帯損傷は損傷されることが少なく、

その中でも単独損傷は非常に稀であると言われています。

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その受傷機転として最も多いのは、

交通事故などによる高エネルギーでの外傷です。

後十字靭帯との合併損傷や、腓骨神経麻痺などの後遺症をもたらすことがあります。

 

多くの場合は、保存療法が適応となりますが、

重症度や、そのライフスタイルによっては手術療法が適応となることもあります。

そこで今回は、外側側副靱帯損傷の受傷機転や症状、治療法などについて解説します。


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外側側副靱帯はどこにある?

外側側副靱帯は、

膝関節の外側に存在する靱帯です。

 

正確には、

起始:大腿骨外側顆
停止:腓骨頭

であり、膝関節の内反力の制動が主な役割です。

 

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外側側副靱帯損傷の受傷機転は?

外側側副靱帯損傷は、膝関節に大きな内反力が加わることで受傷します。

内反力とは、膝の内側から外側に向かって働く力です。

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このような力は、交通事故での高エネルギーを受けての損傷、

または、ラグビーやサッカーのようにスポーツの中でのタックルなどによる損傷があります。

 

このような場合、単独損傷は稀で、後十字靭帯損傷腓骨神経麻痺などを合併することがあります。
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また、半月板との合併を生じやすいのも特徴の一つです。
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外側側副靱帯損傷の症状は?

外側側副靱帯損傷を損傷した場合の症状は、

靱帯が伸長された、または断裂したことによる

【疼痛】が主症状です。

特に膝の外側や、外側半月板周囲の疼痛があります。

また、このような炎症反応から

・腫脹
・熱感
・発赤

などから、関節可動域制限が生じます。

 

急性期を過ぎ、炎症反応が治った後は、歩行などは可能となるものの、

「膝が崩れる」などの不安定性が残存します。

 

 

外側側副靱帯損傷の治療は?

外側側副靱帯損傷の治療方法は、

原則として【保存療法】が中心となります。

このような場合は、装具などを使用し、膝の不安定性を増加させない中でのリハビリテーションが実施されます。

外側側副靱帯損傷のリハビリテーションは基本的に内側側副靱帯損傷のリハビリテーションと同様の経過で進めていきます。

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一方で、外側側副靱帯損傷の単独損傷ではなく、膝関節後外側支持機構の損傷を合併している場合には、靱帯再建術が施行されることがあります。

基本的に単独損傷の予後は良好とされていますが、再建術後の長期的な成績は明らかとはなっていないようです。

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まとめ

今回は、外側側副靱帯損傷の受傷機転や症状、治療法などについて解説しました。

外側側副靱帯損傷の単独損傷は本当に稀です。

そのため、多くの場合は、その他の組織との合併であるため、複合的に回復過程や予後を判断する必要があります。


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