「距骨骨折」の分類やリハビリテーションの方法とは?

    
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“距骨”は、

足首の付け根の部分に存在する骨です。

 

「距骨骨折」は、比較的稀な骨折でありますが、

足部の中だけで見ると、

踵骨に次いで多い骨折と言われています。

 

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「距骨骨折」とは、

足首の付け根に存在する“距骨”の骨折です。

 

 

“距骨”は解剖学的に、周囲を多くの骨に囲まれており(7つの関節面を持つ)、

筋や腱の付着を持たない骨として知られています。

そのため、血流が乏しく、一度骨折すると、

整復の困難さや、骨癒合の遷延化などの問題から、治療自体が長期化する場合があります。

 

 

多くは、交通事故や転倒などの外力で生じます。

骨の転位がなければ保存療法が選択されますが、

徒手整復が困難な転位がある場合には、手術療法が選択されます。

 

 

いずれの場合にも、患部、そして患部外の機能回復を促進する

リハビリテーションが重要となります。

そこで今回は、「距骨骨折」の代表的な分類方法に触れた後、リハビリテーションの方法などを解説します。

 

距骨骨折の詳しい原因や治療法はこちら
「距骨骨折」とは?原因や症状、治療とは?全治はどれくらい?


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「距骨骨折」の分類とは?

「距骨骨折」の分類として最も広く用いられているのは、

【Hawkinsの分類】です。

 

Hawkinsの分類は、

骨折型に加えて、骨壊死の可能性について結びつけながら言及している点が特徴的です。

 

 

  • Hawkinsの分類

 

Ⅰ型 脱臼を伴わない

Ⅱ型 距骨下関節の脱臼がある

Ⅲ型 距骨下・距腿関節で脱臼し、体部が距腿関節腔から脱出している

 

 

  • Hawkinsのサイン

6週から12週に脛骨下端の軟骨下骨に骨萎縮が起こったにもかかわらず、

距骨滑車軟骨下骨に骨萎縮が起こらなければ、Hawkinsは陰性となる。

また、無腐性壊死と判断する。

 

 

 

「距骨骨折」のリハビリテーションとは?

「距骨骨折」に対するリハビリテーションは、

保存療法・手術療法いずれの場合においても、

初期には患部をギプス固定するため、関節の運動を行うことができません。

 

また、”免荷”期間が必要であり、骨折の重症度によって

最短でも5週間、最長であれば10週間以上の期間が必要です。

荷重時期を誤ると、陥凹が生じ、重篤な障害に発展することがあるので、慎重に吟味する必要があります。

 

このような免荷期間に行う運動療法として、

・ギプス内での等尺性筋力訓練(前脛骨筋・後脛骨筋・長短腓骨筋etc)
・足趾の筋力訓練(長母趾屈筋・長趾屈筋・長母趾伸筋・長趾伸筋etc)

が挙げられ、

患部周囲の筋力や腱の滑走性を維持する必要があります。

 

ギプスやシャーレ除去後には、

関節可動域訓練を開始しますが、回旋や過度の背屈には注意を要し、

個々の症例に合わせたリスク管理を徹底する必要があります。

 

免荷期間が過ぎ、徐々に荷重が開始されたら、

“部分荷重訓練”へ移行します。

「部分荷重訓練」とは?その目的や効果とは?

必要に応じてPTB装具などが処方されます。

 

全荷重歩行許可後は、

段階的にしゃがみ動作や、片脚立位、階段昇降などを行い、日常生活への復帰を目指します。

 

 

 

まとめ

今回は、「距骨骨折」の代表的な分類方法に触れた後、リハビリテーションの方法などを解説しました。

適切な荷重時期や、運動負荷量の設定が重要であり、

場合によっては治療を遷延化させる場合もあるので注意が必要です。

経過が長くなる骨折のため、根気よくリハビリテーションに励む必要があります。


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